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2012 Fiscal Year Annual Research Report

皮膚生検によるパーキンソン病の組織診断法の確立

Research Project

Project/Area Number 22590952
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

冨山 誠彦  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (40311542)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新井 陽  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80422062)
Project Period (FY) 2010-04-01 – 2013-03-31
Keywordsパーキンソン病 / リン酸化αシヌクレイン / Lewy neurite / 多系統萎縮症 / 皮膚生検 / L-ドパ / 表皮内神経密度 / 早期パーキンソン病
Research Abstract

パーキンソン病患者と多系統萎縮症患者皮膚におけるLewy pathologyの検討
L-ドパ治療中のパーキンソン病(PD)患者29例、L-ドパ未投与早期PD患者8例と多系統萎縮症(MSA)患者15例(probable MSA)の下腿から皮膚を採取し、リン酸化αシヌクレイン(αシヌ)抗体で免疫染色した。いずれの群でも神経束に一致するLewy neurite様のαシヌ凝集は認めなかった。さらに採取した皮膚をザンボニ液で固定後、神経軸索マーカーである 抗PGP 9.5抗体とαシヌ抗体を用いて二重免疫染色を行い、共焦点顕微鏡を用いて神経線維上のαシヌの小凝集の有無を検討した。L-ドパ治療中のPD患者2例に皮下神経線維に一致したαシヌ凝集を認めた。他群では神経線維にαシヌ凝集は認めなかった。PD患者の下腿皮膚ではαシヌ抗体を用いた通常の免疫組織化学ではLewy neuriteの検出は困難であり、また共焦点顕微鏡を用いた詳細な検討でもPD患者で皮下神経線維内にαシヌの凝集を認めることは低頻度であった。従って、広く行われている下腿の皮膚生検ではLewy pathologyを証明することは困難といえる。また早期の未治療PDにおいても同様であった。
パーキンソン病と多系統萎縮症患者における表皮内神経密度の検討
上記のザンボニ固定した皮膚に、二重蛍光免疫染色を行い、共焦点顕微鏡を用いて、表皮神経密度を定量した。L-ドパ治療中およびL-ドパ未投与のPD患者群のいずれも多系統萎縮症群に比べ表皮内神経密度は低下していた。表皮内神経密度の計測はPDとMSAの鑑別に有用といえる。一方で、L-ドパ治療中およびL-ドパ未投与のPD患者群間では神経密度に差がなく、PDにおける表皮内神経密度の低下は病期やL-ドパ治療の影響がないことが示唆される。

Current Status of Research Progress
Reason

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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