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2010 Fiscal Year Annual Research Report

胃電図を用いたパーキンソン病の超早期診断法の確立

Research Project

Project/Area Number 22590953
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

朝比奈 正人  千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (40301098)

Keywords胃電図 / パーキンソン病 / 自律神経 / MIBGシンチグラフィ / 嗅覚
Research Abstract

胃電図は胃壁在神経叢の病変を非侵襲的に評価できる検査法であり、過去の我々の研究からパーキンソン病(PD)で異常がみられることが明らかにされた.Braakらの病理学的検討は、PDの運動症状の発現より早く、胃壁在神経叢にLewy小体病理が出現する可能性を示唆した.胃電図によりPD患者の壁在神経叢の異常を電気生理学的に検出できれば、PDの発病前診断が可能となる.平成22年度では、British Brain Bankの基準を満たしている未治療PD15例(平均年齢65.5±8.1歳)にてポータブル型胃電計(胃電計EG、ニプロ社)を用いて食事前後で胃電図を記録し、データを周波数解析した結果、主要周波数は2.9±0.2/分と過去に我々が得た健常者における値と差を認めなかったが、主要周波数の変動係数はPD群で14.1±8.7と高値であった.さらに、PD患者において心筋MIBGシンチグラフィー、心循環系自律神経機能検査(心電図R-R変動、head-up tilt試験)および嗅覚検査を行ったところ、MIBGシンチグラフィにおける心縦隔比の後期像は2.1±1.1と低下していたが、心電図R-R変動係数は3.3±2.7%と正常であり、head-up tilt試験でも起立性低血圧を呈したのは一症例のみであった.嗅覚検査では12個の嗅覚検査に対する正答数が5.3±3.5個と低下していた.胃電図における主要周波数および主要周波数変動係数とMIBG心筋シンチ、心電図R-R変動、head-up tilt試験、嗅覚検査結果の間には有意な相関関係は認められなかった.今年度の我々の研究結果は、初期PDの胃壁在神経叢病変を胃電図により検出できる可能性を示唆した.

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Published: 2012-07-19  

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