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2010 Fiscal Year Annual Research Report

アディポネクチンの結合蛋白を介した血管代謝機構の解明

Research Project

Project/Area Number 22590978
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

木原 進士  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20332736)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 船橋 徹  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60243234)
前田 法一  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30506308)
Keywords内科 / 脂質 / 蛋白質 / 細胞・組織 / 生体分子
Research Abstract

アディポネクチンは脂肪細胞が分泌する抗動脈硬化因子である。本年度は、その腎障害における意義を、アディポネクチンとシスタチンCが結合することから明らかにした。
腎障害においてアディポネクチン血中濃度が増加することを2006年に報告したが、腎障害という動脈硬化促進状態において抗動脈硬化因子が増加することは、一見矛盾する結果であった。モデルマウスを用いた研究から、アディポネクチンは腎障害に対しても保護的に作用していることが明らかとなり、腎障害におけるアディポネクチン血中濃度の増加は、原因ではなく結果であると考えられた。そのメカニズムを明らかにするため、抗アディポネクチン抗体を用いた免疫沈降により、新たなアディポネクチン結合蛋白としてシスタチンCを同定した。
腎障害マウスモデルにおいて、血中のアディポネクチンとシスタチンCの濃度は増加していた。アディポネクチンのクリアランスを、野生型マウス血漿をアディポネクチン欠損マウスに静注することで検討したところ、シスタチンCはアディポネクチンのクリアランスを低下させることが明らかとなった。また、アディポネクチンの抗動脈硬化作用を血管内皮細胞の単球接着因子発現で検討したところ、シスタチンCはアディポネクチンの抗動脈硬化作用を阻害することが明らかとなった。従って、本研究によりアディポネクチンの結合蛋白シスタチンCによる、新たな血管代謝を介した動脈硬化発症機構を明らかにする成果が得られた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Increment and Impairment of Adiponectin in Renal Failure2010

    • Author(s)
      Komura N, Kihara S, et al.
    • Journal Title

      Cardiovasc Res.

      Volume: 86巻 Pages: 471-477

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] Adiponectin in metabolic syndrome and related disorders.2010

    • Author(s)
      木原進士
    • Organizer
      第31回日本肥満学会
    • Place of Presentation
      前橋テルサ(招待講演)
    • Year and Date
      2010-10-02

URL: 

Published: 2012-07-19  

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