2010 Fiscal Year Annual Research Report
アディポネクチンの組織集積作用と発現調節因子の解明
Project/Area Number |
22590979
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 法一 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30506308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (60243234)
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Keywords | 内科 / 糖尿病 / 蛋白質 |
Research Abstract |
(1) アディポネクチンの組織集積機構 Flagタグを付した多量体形成不全を起こすアディポネクチン(C39S変異)および野生型アディポネクチンのコンストラクトを作製し、pAd/CMV/V5-DESTアデノウイルスベクターに遺伝子導入を行った。これらのアデノウイルスベクターを制限酵素で切断し、線状アデノウイルスを293A細胞に導入した。293A細胞の培地を用いて、抗アディポネクチン抗体および抗Flag抗体でウエスタンブロットを行い、アディポネクチンの発現・分泌を確認することが出来た。C39S変異アディポネクチン・アデノウイルスを導入した293A細胞の培地中には、多量体形成不全を生じたアディポネクチンの存在を確認することができた。現在、この2つのアデノウイルスを増殖させながら、アディポネクチン欠損マウスへ投与する準備を進めている。 (2) アディポネクチンの発現調節因子 肥満モデルマウスob/obマウスとそのコントロールマウスに化合物Xあるいはvehicleを投与した。白色脂肪組織からRNA抽出を行い、Gene Chip(Affymetrix社)による遺伝子発現パターンを解析した。アディポネクチン分泌に関与している可能性がある候補遺伝子群として、炎症関連遺伝子や酸化ストレス関連遺伝子が浮かび上がってきた。これらの中で、アディポネクチン分泌に関してこれまで報告されていない分子について、発現制御および機能を解析している。
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