2011 Fiscal Year Annual Research Report
アディポネクチンの組織集積作用と発現調節因子の解明
Project/Area Number |
22590979
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 法一 大阪大学, 医学研究科, 助教 (30506308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舟橋 徹 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (60243234)
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Keywords | 内科 / 糖尿病 / 蛋白質 |
Research Abstract |
(1)アディポネクチンの組織集積機構 Flagタグを付した多量体形成不全を起こすアディポネクチン(C39S変異)および野生型アディポネクチンを組み込んだアデノウイルスを作製・精製し、アディポネクチン欠損マウスへ投与した。ウエスタンブロットおよびELISAにてアディポネクチンの血中での発現を確認し、アデノウイルスの作製は完了した。浸透圧ミニポンプにてアンジオテンシンIIを投与しているマウスにこれらのアデノウイルスを投与し解析を進めている。 (2)アディポネクチンの発現調節因子 肥満モデルマウスob/obマウスとそのコントロールマウスに化合物Xあるいはvehicleを投与した。白色脂肪組織からRNA抽出を行い、Gene Chip(Affymetrix社)による遺伝子発現パターンを解析した。アディポネクチン分泌に関与している可能性がある候補遺伝子の1つとしてS100A8を見出した。S100A8は脂肪組織にも高発現しており、脂肪組織分画では脂肪細胞分画およびstromal vascularcells分画ともに発現を認めた。3T3-L1脂肪細胞およびマクロファージのcell lineであるRaw細胞において、チアゾリジン誘導体によりS100A8は負に制御されることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通りに研究は進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画通りに実施していく予定である。計画の変更はない。
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