2012 Fiscal Year Annual Research Report
アディポネクチンの組織集積作用と発現調節因子の解明
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22590979
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
前田 法一 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30506308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船橋 徹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60243234)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 内科 / 糖尿病 / 蛋白質 |
Research Abstract |
(1)アディポネクチンの組織集積機構 Flagタグを付した多量体形成不全を起こすアディポネクチン(C39S変異)および野生型アディポネクチンを組み込んだアデノウイルスを作製・精製し、アディポネクチン欠損マウスへ投与した。ウエスタンブロットおよびELISAにてアディポネクチンの血中での発現を確認できた。アンジオテンシンIIを投与しているマウスにこれらのアデノウイルスを投与し解析を進めた結果、アンジオテンシンII投与によりアディポネクチンの集積部位が変化することを見いだした。また、動脈硬化モデルマウスApoE欠損マウスにおいて、動脈硬化病変でのアディポネクチンの局在が、非動脈硬化部位と比較して変化しないことが明らかになってきている。 (2)アディポネクチンの発現調節因子 肥満モデルマウスob/obマウスとそのコントロールマウスに化合物Xあるいはvehicleを投与した。白色脂肪組織からRNA抽出を行い、Gene Chip (Affymetrix社)による遺伝子発現パターンを解析した。アディポネクチン分泌に関与している可能性がある候補遺伝子の1つとしてS100A8を見出した。S100A8は脂肪組織にも高発現しており、脂肪組織分画では脂肪細胞分画およびstromal vascular cells分画ともに発現を認めた。3T3-L1脂肪細胞およびマクロファージのcell lineであるRaw細胞において、チアゾリジン誘導体によりS100A8は負に制御されることを明らかにした。3T3-L1脂肪細胞において、S100A8リコンビナント蛋白を添加するとアディポネクチンが低下しMCP-1が上昇することを見いだした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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