2011 Fiscal Year Annual Research Report
DNAメチル化修飾を統合したレジスチン遺伝子発現制御因子の網羅的解析
Project/Area Number |
22590985
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
大沼 裕 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00294794)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 康徳 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (20432792)
西田 亙 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (80271089)
大澤 春彦 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90294800)
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Keywords | レジスチン / DNAメチル化 / SNP / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
インスリン抵抗性や2型糖尿病と関連するレジスチンの血中濃度は、主にレジスチン遺伝子の転写活性により規定されると考えられる。これまでに我々が行った一般住民約2000人の統計解析では、個人間における血中レジスチン値はSNP-420の遺伝子型により強く規定されていることが明らかにされている。転写調節領域のSNPはレジスチン遺伝子発現に大きく影響を与えるものと考えられる。 22年度までに、レジスチン遺伝子転写調節領域に存在する5か所のCpGをメチル化解析候補として選択し、この5か所のDNAメチル化が、レジスチン遺伝子発現に関連する有用なマーカーとなり得、量的形質解析に使用可能であることを明らかにした。 23年度は、この5か所のDNAメチル化部位をさらに絞り込み、最も有用と考えられる、DNAメチル化部位を決定した。また、THP-1培養細胞系を用いて、メチル化およびレジスチン遺伝子発現の検討を行った。 さらに、一般住民200名のサンプルに対して、このメチル化部位のメチル化率をパイロシーケンスにより定量した。今後、一般住民2000名まで解析を進め、メチル化率、血中レジスチンの関連を解析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
多サンプルのメチル化解析において、アッセイの安定性等の問題が生じ、予想以上の時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、さらに多サンプルのメチル化解析が必要となるため、これまでの問題点を常にfeed backしつつ解析を進める。
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Research Products
(2 results)