2012 Fiscal Year Annual Research Report
T細胞分極化阻止因子GIFの脂肪組織リモデリング制御における分子機構の解明
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22591011
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
西條 美佐 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任助教 (10566813)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | GIF / T 細胞 / IL-4 / 獲得免疫 / 肥満 / インスリン抵抗性 |
Research Abstract |
GLycosylation-inhibitng factor(GIF))はCD4細胞内で活性化・分泌され、CD4細胞がサイトカインIL-4を分泌するTh2細胞へ分化するのを阻止する他に類をみないサイトカインであることをことをわれわれはすでに報告している。一方、肥満の脂肪組織では脂肪細胞の増殖・分化、肥大化によるケモカイン産生→マクロファージ浸潤→脂肪細胞とマクロファージの相互作用により誘導される炎症性変化と経時的変化による脂肪組織リモデリングというべきダイナミックな変化を来す事が知られている。さらに肥満脂肪組織ではTh1CD4細胞の増加とTh2CD4細胞の減少が報告されており、リンパ球の脂肪組織への集積が直接このリモデリングに関与している可能性が示唆されている(獲得免疫)。以上よりわれわれは、GIFがリンパ球を介してどのように肥満脂肪組織のリモデリングをコントロールするかを高脂肪食負荷によって肥満を惹起したマウスを用いて検討した。 1. 高脂肪食負荷によって肥満を惹起したGIFノックアウトマウスでは野生型マウスに較べて、インスリン感受性が保たれていた。 2, 脂肪組織に浸潤している炎症性マクロファージ(M1)の割合はGIFノックアウトマウスと野生型で差が見られなかった。 3. 脂肪組織より単離したGIFノックアウトマウス由来のCD4T細胞から分泌されるIL-4は、野生型マウスに較べて有意に多かった。 以上よりCD4T細胞から分泌されるGIFがIL-4の分泌を阻止することによって、脂肪細胞の炎症を制御し、脂肪組織リモデリングとインスリン抵抗性に関与することが明らかになった。このように肥満における脂肪組織での慢性炎症では、マクロファージの浸潤による制御(自然免疫)だけでなく、リンパ球を介した獲得免疫が重要な役割を持っており、GIFが重要な因子である可能性が明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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