2012 Fiscal Year Annual Research Report
高脂肪食耐性ラットのエネルギー代謝特性と肥満制御に関わる新たな分子基盤の解明
Project/Area Number |
22591013
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
伊達 紫 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 教授 (70381100)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肥満 / メタボリック症候群 / 高脂肪食耐性動物 / 脂肪細胞 / マクロファージ |
Research Abstract |
高脂肪食耐性ラットの腸間膜脂肪組織のマクロファージで、生理活性ペプチド;グアニリンとその受容体;グアニルシクラーゼC (GC-C)が高発現していることを見出し、グアニリン/GC-Cダブルトランスジェニック(Tg)ラットを作製した。同Tgラットは、高脂肪食を摂取しても普通食摂取ラット程度にしか体重が増加せず、脂肪細胞が小型で、肝臓での脂肪蓄積もきわめて軽度であった。Tgラットの腸間膜脂肪組織では、脂肪の分化・成熟に関与する遺伝子発現には異常を認めず、脂肪酸合成酵素や脂肪滴の膜タンパクの発現が有意に低下していた。一方で、ミトコンドリアの脂肪酸β酸化関連酵素の発現は有意に増加していた。 グアニリン/GC-Cシステムが脂肪滴蓄積制御に機能していることを確認するために、Tgラットの腹腔内マクロファージを回収し、腸間膜脂肪細胞との共培養系を確立した。その結果、Tgラットのマクロファージと脂肪細胞との共培養では脂肪滴の蓄積が有意に低下し、in vivoと同様に脂肪酸合成酵素や脂肪滴の膜タンパクの発現が有意に低下していることが明らかになった。また、グアニリン/GC-Cを発現するマクロファージ細胞株と共培養した脂肪細胞や同細胞株の培地で培養した脂肪細胞でも脂肪滴の蓄積が抑制され、両分子をノックダウンすると脂肪滴蓄積が回復した。これらの研究成果をさらに発展させ、脂肪滴蓄積制御に機能する新たな調節因子の探索を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)
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[Journal Article] Involvement of guanylin and GC-C in rat mesenteric macrophages in resistance to high-fat diet2013
Author(s)
Akieda-Asai S, Sugiyama M, Miyazawa T, Koda S, Okano I, Senba K, Poleni PE, Hizukuri Y, Okamoto A, Yamahara K, Mutoh E, Aoyama F, Sawaguchi A, Furuya M, Miyazato M, Kangawa K, Date Y
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Journal Title
Journal of Lipid Research
Volume: 54
Pages: 85-96
Peer Reviewed
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