2012 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪細胞肥大化に伴う伸展刺激とRho/Rhoキナーゼ経路の肥満発症における意義
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22591017
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
脇野 修 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50265823)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 由幸 岩手医科大学, 薬学部, 准教授 (10275109)
伊藤 裕 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40252457)
斉藤 麻希 岩手医科大学, 薬学部, 助教 (40365185)
徳山 博文 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (50276250)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肥満 / Rhoキナーゼ / 脂肪組織 |
Research Abstract |
(1)dnRhoA過剰発現マウスの脂肪組織の形質を検討した。アンジオテンシンII受容体拮抗薬投与のフィブラート投与マウスの脂肪組織を検討したがdnRhoA過剰発現マウスのアディポネクチン、resistinの発現、PEPCKの発現の表現型を変えなかった。(2)dnRhoA過剰発現マウスの脂肪組織の発現を野生型と比べた。アディポネクチン、resistinといった進展刺激で変化したgeneの発現は変動したがそれ以外脂肪組織の発現パターンに大きな変化はなかった。(3)肥満における脂肪組織のRhoキナーゼの活性化を証明したことを受けて、メタボリックシンドロームの新規治療戦略の確立としてこの腹部脂肪組織貯留と肥満関連腎症の連関について検討した。そこで、肥満に伴う腎障害の発症進展における腹部脂肪組織除去の有用性を検討するとともに、脂肪組織特異的Rhoキナーゼdominant negativeマウスを用い、脂肪腎臓連関の病態生理を解明した。方法として脂肪組織特異的Rhoキナーゼdominant negativeマウスを用い、Wild type群(W群)、dominant negativeマウス(DN群)の2群に対しそれぞれ高脂肪食を与え12週間飼育した。その結果W群で認められた糸球体肥大、炎症細胞の浸潤、上皮細胞障害(podocytopathy)など組織学的変化、尿蛋白量増加、炎症性ケモカイン(TNF-α、MCP-1、PDGF-B)の誘導は、DN群では著明に改善、抑制された。以上より肥満にける脂肪組織の肥大化は腎障害の原因となり、その肥満関連腎症において、腹部脂肪貯留による炎症性ケモカインの誘導、およびその全身循環が腎症発症、特に上皮細胞障害(podocytopathy)に関与するものと考えられた
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)