2011 Fiscal Year Annual Research Report
自己免疫性骨髄不全症候群における疾患特異的γδT細胞の同定と機能解析
Project/Area Number |
22591024
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
廣川 誠 秋田大学, 医学部, 准教授 (50241667)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 賢一 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90226069)
藤島 直仁 秋田大学, 医学部, 講師 (70422152)
藤島 眞澄 秋田大学, 医学部, 医員 (80422153)
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Keywords | 骨髄不全症候群 / 赤芽球癆 / γδT細胞 |
Research Abstract |
本研究の目的は自己免疫性骨髄不全症候群におけるTリンパ球の抗原受容体の差異に基づく病因論的意義、特に疾患特異的γδT細胞の存在と機能を明らかにし、免疫病態と診断およびその治療効果判定における新たな指標を同定することである。副次的目的はγδT細胞の生体内における役割を明らかにすることである。 骨髄不全症候群の各病型におけるγδT細胞サブセットを含むリンパ球サブセットをフローサイトメトリー法により定量化し、健常人をコントロールとして再生不良性貧血、骨髄異形成症候群および赤芽球瘍におけるT細胞サブセットを解析した。日本人のコントロールとして120名のドナープールを確保し、リファレンスデータを確立した。(Michishita Y, et al. Int J Hematol 2012)。 その結果をもとに骨髄不全症候群における解析を行ったところ、赤芽球瘍においてVδ1+γδT細胞が疾患特異的に増加していることが明らかとなり、T細胞抗原受容体CDR3領域に非依存性の反応であることが強く示唆された(Michishita Y, et al.米国血液学会2011)。 赤芽球瘍において増加しているVδ1+γδT細胞の生体内での活性化状態について、活性化マーカーを用いてフローサイトメトリー法にて解析したところ、HLA-DRの発現が亢進していること、さらにTCRαβ+T細胞のHLA-DRの発現も亢進していることが明らかとなったため、現在赤芽球瘍におけるTCRαβ+T細胞のレパートリーを合わせて解析中であり、赤芽球瘍の発症メカニズムにおけるγδT細胞およびαβT細胞の役割について明らかにしたいと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
骨髄不全症候群のうち赤芽球瘍において特徴的なVδ1+γδT細胞の増加を明らかにできたことは特筆に値する。
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Strategy for Future Research Activity |
赤芽球瘍において増加しているγδT細胞の造血に対する作用をin vitroにおいて解析するとともに、αβT細胞のレパートリーを同時に解析する。
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