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2010 Fiscal Year Annual Research Report

骨髄腫の分子治療標的となるマイクロRNAの同定

Research Project

Project/Area Number 22591025
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

齊藤 宏文  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (00375239)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田川 博之  秋田大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30373492)
Keywords骨髄腫 / マイクロRNA
Research Abstract

「研究の目的」造血幹細胞でHoechst 33342に染まらない成分はside population (SP)と呼ばれSP成分には造血幹細胞が多く含まれているが、骨髄腫のSP細胞では、骨髄腫幹細胞特異的に発現する遺伝子やmiRNAがあると考えられる。本研究では、多発性骨髄腫の幹細胞を分離し、その遺伝子異常、特にmicroRNAの異常に注目し、造血器腫瘍幹細胞に特異的に発現するmiRNAを網羅的解析し、その異常を同定する。また、これらの鍵となる遺伝子に対する阻害剤や、miRNAアンチセンス、siRNA等を用いた治療法への応用を「がん発症マウスモデル」を用いて行い、難治性造血器腫瘍の根治的な治療への道筋をつける。
「研究実施計画」骨髄腫細胞株(JJN3, RPMI-8226, KMS-11)細胞の幹細胞(SP細胞)をHoechst 33342で染色し、セルソーターを用いてSPと非SP細胞を分離する。遺伝子発現解析の結果、SP細胞でのPTEN, Myc, CCND1, p27, Bim遺伝子の発現低下と、Blimp1, pAKT, CDK4/6の発現上昇がみられた(2011年、現段階)。また、miRNA発現解析ではmiR-374aなどの「PTENを標的にもつmiRNAの発現上昇」を骨髄腫SP細胞で認めた。また、臨床検体のCD138陽性細胞からSP細胞を同様に純化し、発現異常のある遺伝子やmiRNAを同定しつつある。これらの骨髄腫細胞株では、nonSP細胞と比較して、PTENの著しい発現低下を来していたので、PTEN遺伝子を組み込んだレンチウィルスベクターを用いて骨髄腫細胞株へ導入した。そして、SP細胞の全体に占める%の変化、SP細胞におけるリン酸化AKT (ser473)やPTENとその下流分子のp21, p27, Bimをはじめとする標的分子の発現量の変化を現在詳細に検討している。

URL: 

Published: 2012-07-19  

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