2012 Fiscal Year Annual Research Report
AMLの低酸素環境下抗癌剤耐性の機序解明と低酸素選択的薬剤による根治療法の開発
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22591042
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
松永 卓也 香川大学, 医学部, 教授 (70260768)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下田 和哉 宮崎大学, 医学部, 教授 (90311844)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | AML / 抗癌剤耐性 / 低酸素環境 / 低酸素選択性薬剤 / HIF-1alpha |
Research Abstract |
平成23年度の研究において、低酸素環境下(1%酸素濃度)では通常酸素環境下(20%酸素濃度)と比較して、細胞接着依存性抗癌剤耐性(CAM-DR)が増強することを明らかした。その際に用いたAML細胞株(K562,U937,Meg-01,CHRF-288,SET-2)およびAML患者由来の新鮮白血病細胞(患者5例)を用いて、平成24年度には低酸素環境下でCAM-DR増強をもたらす接着分子がVLA-4であること明らかにした。具体的には、まずフィブロネクチン(FN)コーティングプレート(FNプレート)あるいは健常人ボランティア由来骨髄ストローマ細胞を張り付けたプレート(ストローマプレート)を用いて、抗癌剤(Daunorubicin, Idarubicin, Cytosine arabinoside)を添加して低酸素環境下で培養すると、それぞれのコントロールプレートと比較してIC50が3-10倍高値を示すことを明らかにした。次に、この培養系にVLA-4阻害剤(抗VLA-4抗体あるいはFNIIIペプチド)を添加して培養すると、FNプレートあるいはストローマプレートを用いて、それぞれのコントロールプレートと比較して抗癌剤(Daunorubicin, Idarubicin, Cytosine arabinoside)のIC50が同等になる事を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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