2012 Fiscal Year Annual Research Report
mTORを標的としたオートファジー誘導型の新しいB細胞リンパ腫治療法の開発
Project/Area Number |
22591043
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
佐藤 勉 札幌医科大学, 医学部, 講師 (40404602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
小船 雅義 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (90336389)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | リンパ腫 / オートファジー / mTOR / 治療 |
Research Abstract |
「平成24年度の業績」これまでのin vitro実験で用いたNamalwa細胞はSevere Combined Immunodeficiency (SCID)マウスに移植可能であり、これをin vivo実験に用いた。同細胞をSCIDマウスの背部皮下へ移植し、腫瘤が形成され直径6 mmに達した時点で、尾静脈より各種濃度のCD19-mTORを投与した。陰性コントロールには、IgG-mTOR、IgG-scrambleおよびCD19-scrambleを用いた。投与後、腫瘍径を経時的に測定したところ、CD19-mTORの腫瘍増殖に対する濃度依存的な抑制効果を確認した。更に、B細胞リンパ腫患者のリンパ節から採取したリンパ腫細胞を用いて検討を進めた。悪性リンパ腫疑いの患者を対象として病理学的検索を目的に通常の医療行為の範疇でリンパ節生検が施行される際、事前に本研究の目的と意義を文書により説明し、文書により同意を受ける方法により被験者からインフォームド・コンセントが得て、生検されたリンパ節の一部を細切し、浮遊したリンパ腫細胞を回収した。通常の病理学的検索によりCD19陽性B細胞リンパ腫と診断された場合は、これらのリンパ腫細胞を、あらかじめ抗アシアロGM1抗体を腹腔内投与したSCIDマウスの背部皮下へ移植した。腫瘤が形成され直径6 mmに達した時点で、尾静脈よりCD19-mTORを投与した。CD19-mTORの投与量は、in vitroの検討結果を参考にして決定した。陰性コントロールには、IgG-mTOR、IgG-scrambleおよびCD19-scrambleを用いた。投与後、腫瘍径を経時的に測定したところ、CD19-mTORの腫瘍増殖に対する抑制効果を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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