2010 Fiscal Year Annual Research Report
p57KIP2遺伝子のメチル化を指標とした悪性リンパ腫の予後予測モデルの開発
Project/Area Number |
22591055
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Research Institution | National Hospital Organization Nagoya Medical Center |
Principal Investigator |
永井 宏和 独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター), 血液・腫瘍研究部, 部長 (30360811)
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Keywords | 癌 / 悪性リンパ腫 / 予後予測因子 / p57KIP2遺伝子 |
Research Abstract |
p57KIP2遺伝子のメチル化はびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)のバイオマーカーとして有用であり、臨床に直結する研究が可能なことが大きな特徴である。当研究はDLBCL患者の血清中のp57KIP2遺伝子のメチル化が病態、治療効果、再発のモニタリングにおける有用性を検証する事を目的としている。 p57KIP2遺伝子のメチル化をDLBCL症例につき、病変と血清DNAを用いp57KIP2遺伝子のメチル化をPCRで検出した。リンパ腫病変でp57KIP2遺伝子メチル化が陽性である症例は約80%で血清DNAにおいても陽性であった。各種予後因子とp57KIP2遺伝子の血清での陽性率に関しては相関を認めるものはなかった。p57KIP2遺伝子の血清DNAのメチル化は広くDLBCLに認められることが分かった。 上記の研究を検証し、実臨床に応用するため臨床試験のプロトコールを作成中である。 臨床研究では以下の2点を明らかにする。(1)DLBCLの寛解導入療法における治療効果と血清p57KIP2遺伝子メチル化DNA量の減少・消失の相関関係(2)治療後の経過観察期における血清p57KIP2遺伝子メチル化DNAの再出現・増加と再発との相関関係。 施設承認が得られ次第試験の開始ができる。
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Research Products
(11 results)