2011 Fiscal Year Annual Research Report
ノックインマウスを用いたVWFのドメイン機能の分離による生体内機能の解析
Project/Area Number |
22591059
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松下 正 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (30314008)
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Keywords | 血友病 / von Willebrand病 / von willebrand因子 / 第VIII因子 / ADAMTS13 |
Research Abstract |
本研究ではVWFのGPIb結合能を欠落するノックインマウスVWFK1362Aを用い、GPIb結合機能とその他の機能を直接生体内で分離量的調節を行うことを目的とする。平成22年度はWF-/-とVWFK1362Aの交配を行った。VWF-/-マウス(Denis, C., et. al.PNAS, 1998)は出血傾向を呈するがホモ接合体メスにおいても妊娠可能であり、出産時の出血死はあまり見られないため、ホモ接合体同士の交配を行い、第2世代目にVWF-/K1362Aを得た。平成23年度はさらにF8-との交配を計画していたが、VWF-/K1362Aメスが予定匹数以上に得られず、当初不妊傾向があったため、交配計画に多少の遅延が発生した。F8-はメスホモ接合体(以下X-X-)を用意した。この場合VWF-/-との交配ではVWF-/-,X+X-のメスとVWF-/-X-Yのオスが誕生するが、両者の交配でVWF-/-,X-X-が誕生すれば、VWF-/-,X-X-とVWF-/-,X-Yの交配によりVWF-/-,X-X-とVWF-/-,X-Yのどちらかが安定的に作出出来る可能性があった。しかし実際はVWF-/-の妊娠効率が未だ悪く、数匹の妊娠を確認したが、胎仔は喰殺にあっている。一方、23年度に引き続いて交配後の各系統における自然発症の出血傾向について検討を行い、VWF-/-、VWFK1362Aについては尾の先端部から3mmの部分を切断し、尾を生理食塩水に浸水し、出血時間を測定する方法によるtail bleeding timeを測定した。未だ発券できていないが今後死亡成体が現れれば臓器出血の有無を検討する予定である。VWF-/K1362Aについては、十分な匹数が得られていないことから検討には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
VWF-/-の妊娠効率が未だ悪く、数匹の妊娠を確認したが、胎仔は喰殺にあっており、十分な個体数を得ていない。
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Strategy for Future Research Activity |
出血傾向を有するマウスの個体数維持に関して一定の障壁が発生しており、喰殺防止のための仮親の導入を検討する。
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Research Products
(7 results)