2011 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子改変マウスによる宿主免疫調節候補分子の解析:免疫機構の人為的操作を目指して
Project/Area Number |
22591062
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
織谷 健司 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70324762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金倉 譲 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20177489)
江副 幸子 大阪大学, 医学部附属病院, 特任講師(常勤) (90379173)
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Keywords | リンパ球 / 分化 / OSF-5 / STAP-2 / 腸炎モデル / マクロファージ |
Research Abstract |
我々が選別してきたリンパ球産生制御候補分子Proliferin,OSF-1(Pleiotrophin),OSF-5(Adipocyte enhancer binding protein ; AEBP1)について、KIキメラマウス(免疫グロブリンkappa鎖プロモーターの下流に目的遺伝子を導入することにより成獣マウスのみが目的タンパクを産生する)を作製した。OSF-5-KI-キメラマウスでは、骨髄・脾臓・末梢血中のリンパ球が減少しており、特にpre-B細胞以降のBリンパ球が特異的に減少していた。一方、proliferinやOSF-1の過剰産生は、リンパ造血には影響を及ぼさなかった。新しいリンパ球産生調節候補分子OSF-5には細胞内型と分泌型の2つのsplicing variantが存在する。両者のリンパ球産生制御の関わりを解析すべく、造血幹細胞からの培養系を確立した。 DSS誘導腸炎モデルを確立し、Signal-transducing adaptor protein-2(STAP-2)欠損マウスを用いて検討した。STAP-2欠損マウスでは、DSS誘導腸炎に対し抵抗性を示した。消化管へのマクロファージ浸潤はSTAP-2欠損により減弱していた。チオグリコレートを腹腔内注射した場合、STAP-2欠損マウスでは腹腔マクロファージの活性化・増殖が認められなかった。このように、STAP-2欠損マウスでは炎症反応が減弱しており、その原因としてマクロファージ活性化障害が関与すると考えられた。 以上、Proliferin,OSF-1,OSF-5,STAP-2の生体内作用の解析を行い、特に、OSF-5に関してBリンパ球産生抑制作用を、STAP-2に関してはマクロファージ活性化作用を、明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新しいBリンパ球産生調節候補分子として選別したOSF-5の生体内作用、およびin vitroでリンパ球機能調節分子として報告してきたSTAP-2の生体内役割を明らかにすることができた。我々が同定してきた種々の候補分子について遺伝子改変マウスを用いて解析が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
IFN-ζ/limitinのトランスジェニックキメラマウスを作製中であり、解析予定である。STAP-2に関しては、マクロファージ機能に対する関与を解析する予定である。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] Predictability of the response to tyrosine kinase inhibitors via in vitro analysis of Bcr-Abl phosphorylation2011
Author(s)
Shibata M, Ezoe S, Oritani K, Matsui K, Tokunaga M, Fujita N, Saito Y, Takahashi T, Hino M, Matsumura I, Kanakura Y
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Journal Title
Leuk Res
Volume: 35
Pages: 1205-1211
Peer Reviewed
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[Journal Article] Zipper-interacting protein kinase (ZIPK) modulates canonical Wnt/beta-catenin signaling through interaction with Nemo-like kinase and T-cell factor 4 (NLK/TCF4)2011
Author(s)
Togi S, Ikeda O, Kamitani S, Nakasuji M, Sekine Y, Muromoto R, Nanbo A, Oritani K, Kawai T, Akira S, Matsuda T
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Journal Title
J Biol Chem
Volume: 286
Pages: 19170-19177
Peer Reviewed
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