2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591064
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
福留 健司 佐賀大学, 医学部, 准教授 (50284625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木本 雅夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (40153225)
常吉 直子 佐賀大学, 医学部, 研究員 (80336114)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 粗面小胞体 / ストレスシグナル / TLR4 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
粗面小胞体では蛋白質の合成が行われるが、その際に不完全な構造のタンパク質を検出して修排除するメカニズム、Endoplasmic-reticulum-associated protein degradation (ERAD)が存在する。 このタンパク質の合成異常を検出して、シグナル伝達を誘導する要となる分子として知られているのが, inositol requiring enzyme 1α (IRE1α)である。 IRE1αは、免疫細胞を含む様々な細胞に発現していて、タンパク質の品質管理以外に様々な細胞のストレス応答をコントロールしていることが明らかにされている。 IRE1αは活性化されると、RNaseとして機能し、標的であるX-box-binding protein 1(XBP-1)の活性型mRNAの転写因子が翻訳し、様々な遺伝子の発現を誘導する。 Dr. Kezhong Zhang (現Wayne State University)らは、LysM-Creを利用したコンディショナルノックアウトマウスを作製を試みて成功した。 そこで、我々と共同研究をすることになった。 まず、IRE1αのノックアウトマウスに、LPSとTLR4/MD-2に対するアゴニストモノクローナル抗体を投与してみると、野生型に比較して血中へのTNFαの産生が明らかに低下していた。 骨髄細胞から樹状細胞とマクロファージをそれぞれ誘導して、LPS及びUT12による刺激に対するTNFαの産生を調べたところ、ノックアウトマウスから調製したマクロファージで明らかなTNFα産生の低下が起こっていた。 一方、樹状細胞に関しては両者で差異は認められなかった。 従って、血中のTNFαの放出に関しては、主にマクロファージによってなされていてその際にIRE1αの機能が重要であることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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