2010 Fiscal Year Annual Research Report
テネシンーC由来新規ペプチドを用いた造血幹細胞由来の輸血製剤の開発
Project/Area Number |
22591066
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
久冨木 庸子 宮崎大学, 医学部, 講師 (00284836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松永 卓也 宮崎大学, 医学部, 准教授 (70260768)
下田 和哉 宮崎大学, 医学部, 教授 (90311844)
深井 文雄 東京理科大学, 薬学部, 教授 (90124487)
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Keywords | テネシンーC / ペプチド / 造血幹細胞 / 輸血製剤 |
Research Abstract |
まず、ヒトtelomerase catalytic subunit (hTERT)遺伝子を導入して樹立した骨髄ストローマ細胞株(hTERT stroma)に臍帯血CD34陽性細胞を重層し、Stem cell factor (SCF), Thrombopoietin (TPO), Flt-3 ligandの存在下で14日間培養して、CD34陽性細胞を増幅させた。次に、増幅させたCD34陽性細胞をbovine serum albumin, differic transferin, SCF, Interleukin-3 (IL-3), Erythropoietin, TNIIIA2の存在下で5~14日間培養して、赤芽球に分化・増幅させた。その結果、7日間の培養期間で総細胞数として1.4x10^6倍(赤芽球は総細胞の97%)に分化・増幅した。一方、TNIIIA2の代わりに陰性コントロールとしてTNIIIA2mutを添加した場合は、同程度の分化・増幅を得るために14日間の培養期間が必要であった。つまり、TNIIIA2を添加して培養することで、赤芽球の増幅効率を低下させずに短期間で大量の赤芽球が得られることを明らかにした。また、hTERT stromaへの重層培養で増幅させたCD34陽性細胞をGranulocyte macrophage-colony stimulating factor, Macrophage-colony stimulating factor, GM-CSF, IL-3, SCFの存在下で10日間液体培養してマクロファージを得ることに成功した。上記の培養赤芽球とマクロファージを5日間共培養して、赤芽球を脱核させ、赤血球を得ることに成功した。以上の行程で作製した赤血球におけるヘモグロビンA/F比とヘモグロビン含有量が輸血用赤血球濃厚液と同等であることを確認した。
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Research Products
(1 results)