2010 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチにおけるマイクロRNAによるインテグリンの制御に関する研究
Project/Area Number |
22591076
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20351512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師 (80379429)
笠木 伸平 神戸大学, 医学部附属病院, 特命助教 (80457051)
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Keywords | 関節リウマチ / インテグリン / マイクロRNA |
Research Abstract |
本研究は、関節リウマチ(RA)の病態における新たなRNA干渉因子miRNA-124の関与をインテグリンβ1制御の面から明らかにし、miRNAによるRAの病態解明と診断・治療への応用を図ることを目的とする。そのため平成22年度は、インテグリンβ1への作用を中心に明らかにするために培養細胞およびラットを用いて実験を行い、以下の結果を得た。(1)インテグリンβ1へのmiR-124の効果の検討。RA患者由来滑膜の組織染色にてインテグリンβ1の発現増強を確認した。患者培養滑膜細胞(RA-FLS)にmiR-124の前駆体pre-miR-124をLipofectamine2000と混合して添加しmiR-124をRA-FLSに強制発現させて、インテグリンβ1の発現の変化をFCMで検討したところ、インテグリンβ1の発現減少が見られた。(2)ラット・アジュバント関節炎モデルでのmiR-124発現の評価。ラット・アジュバント関節炎モデルで、関節炎はday10頃ころより発症するが、miR-124を投与したところ、関節炎誘導ラットの関節炎の軽減が認められ、組織学的検討を進めている。以上の結果より、インテグリンβ1の発現を減少させる機序によりmiR-124をリウマチ関節炎に使用できる可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)