2012 Fiscal Year Annual Research Report
関節リウマチにおけるマイクロRNAによるインテグリンの制御に関する研究
Project/Area Number |
22591076
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
河野 誠司 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (20351512)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中町 祐司 神戸大学, 医学部附属病院, その他 (80379429)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 関節リウマチ / インテグリン / マイクロRNA |
Research Abstract |
miRBaseを含む複数のデータベースでmiR-124の標的候補分子としてβ1インテグリン(以下β1)があがった。RA病態へのβ1の広汎な関与が知られており、RAではmiR-124の発現低下のためにβ1の発現が調節されないことがRA滑膜の炎症を促進しているのではないか、miR-124を高発現させればβ1の媒介する多彩な炎症機転を阻止できるのではないか、という仮説のもと研究を行った。本研究の成果は以下の通りである。1)関節リウマチ患者滑膜細胞由来の細胞株E11に、miR-124を強制発現させるとβ1の発現が抑制されることを明らかにした。2)ルシフェラーゼにてβ1の5'-UTRに対すmiR-124の影響を検討すると、miR-124は塩基配列特異的にβ1の5'-UTRに結合し、β1の発現を抑制することがわかった。3)E11を用いて、Pre-miR-124を投与後にRISC複合体に高濃度にmiR-124が取り込まれることをRIPアッセイにて証明した。4)ラット・アジュバント関節炎モデルにおいて、pre-miR-124を関節内投与すると、関節内miR-124濃度が上昇した。5)同モデルでPre-miR-124投与が関節腫張が有意に軽減し、関節組織の組織学的検討にて細胞浸潤や骨破壊が抑制されることを明らかにした。以上の結果から、miR-124が実験的関節炎モデルにおいて、関節炎軽減効果をもつこと、miR-124がβ1の発現をmRNAの翻訳レベルで抑制していることが明らかになったmiR-124が接着因子の発現調節に関与していることは、関節環境において多彩な細胞間相互作用に影響していることを示唆し非常に興味深い。今後骨破壊に重要な役割を果たす破骨細胞とmiR-124との関係を追求し、そのなかでβ1がどのような制御を受けているか明らかにして行きたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)