2012 Fiscal Year Annual Research Report
新規シトルリン抗原同定―関節リウマチにおける病原性の解明とバイオマーカーへの展開
Project/Area Number |
22591086
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
沢田 哲治 東京医科大学, 医学部, 准教授 (50235470)
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Project Period (FY) |
2010-10-20 – 2013-03-31
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Keywords | 病態研究 / 関節リウマチ / 自己抗原 |
Research Abstract |
シトルリン化ペプチドは関節リウマチ(RA)の自己抗原として重要である。フィブリノゲンはRAのシトルリン化自己抗原の有力候補であり、市販抗シトルリン化フィブリノゲン・モノクローナル抗体とRA血清との反応性を検討したが、20B2、23H2との反応性はなく、4.19は健常人血清とも反応し、抗原検索における有用性は低いと考えられた。次に候補アプローチとして、アルギニン比率がフィブリノゲン(5.7%)と同レベルであるフィブロネクチン(5.3%)について解析を行った。フィブロネクチンは plasma fibronectinとcellular fibronectin(cFn)に分けられ、当該年度はシトルリン化cellular fibronectin(Cit-cFn)について解析を行った。RA 患者およびコントロールの関節液、一部の患者ではペア血清についてELISAにより定量した。また、Cit-cFnの存在をimmuneprecipitation (IP)-Western blottingによって検索した。その結果、ELISA により定量した関節液中のCit-cFnレベルはControl群と比較してRA群で有意に高値であった。また、Cit-cFnはIP-Westernによっても同定された。一方、cFn は血清中に検出されたが、Cit-cFnはRA血清中には検出されなかった。RA関節液中のCit-cFnレベルは血清よりも有意に高く、cFnのシトルリン化はRA関節内で起こっている可能性が示唆され、Cit-cFnはRAの病態形成に関与していると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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