2012 Fiscal Year Annual Research Report
抗核抗体の産生制御によるタイプIインターフェロンの変動と制御性T細胞の誘導
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22591091
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤井 隆夫 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70255462)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | タイプI インターフェロン / 抗核抗体 / 全身性エリテマトーデス / 肺高血圧症 / 血管内皮細胞 / 中枢神経ループス |
Research Abstract |
タイプIインターフェロン(IFN)は全身性エリテマトーデス(SLE)に関する病因的なサイトカインとして重要である。平成24年度において、われわれは以下の点を明確にした。 1)Neuropsychiatric SLE(NPSLE)の患者髄液(CSF)の抗核抗体を調べたところ、抗U1RNP抗体が検出された患者は感染症や薬剤性によるsecondary NPSLEでなく、原疾患に関連するprimary NPSLEが高頻度であった。またその髄液中のinflammatory mediator(IM)をしらべたところ、タイプI IFN(IFN-α)とMCP-1が有意に上昇していた。他の論文報告で抗U1RNP抗体免疫複合体がこれらのIMを誘導することはin vitroで確認されているが、同様の機序でタイプI IFNがNPSLE患者髄腔内で刺激され、脳実質や血液脳関門(Blood Brain Barrier)の障害を引き起こしている可能性が考えられる。 2)タイプI IFNは自己免疫疾患を誘導することが知られている。上記のように、膠原病患者の体内でもタイプI IFNが抗U1RNP抗体(あるいはその免疫複合体)で誘導されていると考えられるため、タイプI-IFN存在下で、肺血管が変化を起こすか調べた。タイプI-IFNは特にヒト肺動脈血管内皮細胞(HPAEC)とヒト肺微小血管内皮細胞(HLMVEC)からCX3CL1 (fractalkine) およびCCL5 (RANTES)を誘導した。一方で、ヒト大動脈内皮細胞(HAEC)からの誘導はヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVEC)に比して有意ではなく、肺動脈特異的であった。これらの作用はpan-JAK阻害薬で抑制された。これは難治性病態である抗U1RNP抗体に伴う肺高血圧症がJAK阻害薬により制御できる可能性を示唆する。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)