2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591117
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Research Institution | Toyama Institute of Health |
Principal Investigator |
滝澤 剛則 富山県衛生研究所, その他部局等, その他 (40192158)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ノロウイルス / 疫学 / 感染性胃腸炎 / 遺伝子変異 |
Research Abstract |
平成24年度は、下水流入水、集団発生事例から検出されるノロウイルス(NoV)の、ポリメラーゼ領域とカプシド領域の遺伝子型とを比較検討し、カプシド領域では同じ遺伝子型に分類されても、ポリメラーゼ領域では、カプシド領域とは異なる遺伝子型に分類される組換え型ウイルスが存在するかどうか、引き続き検討した。その結果、2003年以降の事例から検出された、カプシド領域ではGI.3、 GI.6、GII.2、GII.3、GII.4、GII.5、GII.6、GII.13に分類されるNoVの中に、カプシド領域とは異なる遺伝子型のポリメラーゼを有する組み換え型が多数存在することが判明した。 カプシド領域の遺伝子型がGII.2であるNoVは、2002/03から2004/05シーズン及び2008/09から2010/11シーズンにかけて、それぞれ4事例及び12事例検出されているが、前者が1事例(ポリメラーゼ領域GII.12との組換え型)を除いて非組換え型であったのに対して、後者は5事例(42%)がポリメラーゼ領域GII.16との組換え型であった。一方、カプシド領域の遺伝子型がGII.3であるNoVは、2003/04から2005/06シーズン及び2009/10から2010/11シーズンにかけて、それぞれ14事例及び10事例検出されているが、前者では8事例(57%)がポリメラーゼ領域GII.12との組換え型であったのに対して、後者では7事例(70%)がポリメラーゼ領域GII.bとの組換え型であった。 以上から、組換え型NoVは高頻度に生じており、カプシド領域では同じ遺伝子型であっても、異なる遺伝子型のポリメラーゼ領域と組換え型を生じることにより、異なる時期に繰り返し流行している可能性が考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)