2012 Fiscal Year Annual Research Report
脊髄性筋萎縮症の治療におけるVPAと塩酸アマンタジンの効果の基礎的研究
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22591133
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
舘 延忠 札幌医科大学, 保健医療学部, 准教授 (80136944)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 利春 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50167706)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | SMA 複合ヘテロ / SMN1転写産物 / SMN2転写産物 / SMN蛋白 / NMD |
Research Abstract |
目的:脊髄性筋委縮症1(SMAI)の症候をもつ複合ヘテロ症例(p.T274Yfsx32/del)SMN転写産物およびSMN蛋白の発現様式を定型的SMAI(del/del)症例のそれらと比較するために培養皮膚線維芽細胞を用いて解析した。方法:インフォームドコンセントを得て培養皮膚線維芽細胞を樹立した。正常コントロールとしてLonza Normal Human Cellsを用いた。培養皮膚線維芽細胞からTotal RNAを抽出し、Total RNAからcDNAを作成した。SMN1cDNA exon 6-8をprimers(496bp)でcDNAをPCRで増幅した。このPCR産物を制限酵素DdeIで消化してSMN1とSMN2を区別した。nonsense-mediated mRNA decay(NMD)の関与を同定する目的でNMDを阻害するcycloheximide(CHX)を培養皮膚線維芽細胞に添加した。それぞれの培養線維芽細胞から蛋白を抽出し抗SMN および抗βーactin抗体を用いてWestern blotで解析した。結果:SMN cDNA exon6-8の転写産物は、複合ヘテロ症例とSMAI(del/del)症例は、正常培養細胞と異なりSMN1の減少とExon 7を欠失したSMN2の増加を示した。制限酵素Ddel消化ではSMAI(del/del)症例はSMN1は欠失していたが、複合ヘテロ症例では正常に比べSMN1は著名に減少していたが認め、定型的SMAI(del/del)症例と異なつた。CHXを培養皮膚線維芽細胞に添加してすると、複合ヘテロ症例では増加していた。SMN蛋白分析では、複合ヘテロ症例も定型的SMAI(del/del)症例も同程度に正常に比べ、SMN蛋白は著名に減少していた。CHXを添加した結果と合わせて、複合ヘテロ症例ではNMDの関与が示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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