2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591140
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
杉原 茂孝 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (10241960)
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Keywords | 小児1型糖尿病 / HLAクラスII遺伝子 / HLAクラスI遺伝子 / ジェノミックインプリンティング / 連鎖不平衡 / 発症年齢 / HLA以外の遺伝子SNP |
Research Abstract |
GAD抗体あるいはIA-2抗体陽性の1A型糖尿病患者430人,149組の両親-患児トリオを対象とした。昨年度はHLAクラスII遺伝子について検討を行った。今年度はさらにクラス遺伝子,連鎖不平衡(linkage disequilibrium:LD),発症年齢との関連,HLA以外の関連遺伝子SNPについて解析を行った。 クラスIについては,C^*01:02,C^*08:01,B^*54:01が疾患感受性,A^*33:03,C^*12:02,C^*14:03,B^*15:01,B^*52:01が疾患抵抗性であった。各アレルが母親と父親のどちらから患児に伝搬したかについてはいずれのアレルとも有意な差がなく,HLA遺伝子についてはgenomic imprintingのないことが示唆された。DPB1^*02:01と^*03:01はDRB1-DQB1の疾患感受性ハプロタイプと特に関連がなかった。高いLDを示すものとして,疾患感受性C^*08:01-B^*40:06-DRB1^*09:01-DQB1^*03:03ハプロタイプ、C^*01:02-B^*54:01-DRB1^*04:05-DQB1^*04:01ハプロタイプ,および疾患抵抗性C^*12:02-B^*52:01-DRB1^*15:02-DQB1^*06:01-DPB1*09:01ハプロタイプとA^*33:03-C^*14:03-B^*44:03ハプロタイプが同定された。発症年齢との関連解析ではDRB1^*09:01の頻度が2~5歳発症例で有意に高かった。C^*01:02,C^*08:01などのクラスI遺伝子については発症年齢で有意な差はなかった。 HLA以外の関連遺伝子SNPについては,症例対象研究でrs11171739(ERBB3),rs3757247(BACH2),rs231726(CTLA4),rs2290400(ORMDL3-GSDMB)が疾患感受性SNPとして同定された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HLAクラスIIおよびクラスI遺伝子,およびそれらの連鎖不平衡の解析,TDTを用いたgenomic imprintingの解析,遺伝因子と発症年齢との関連解析,HLA以外の遺伝子SNPの解析,など順調に進んでおり,成果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまで得られたデータを基に、HLAとHLA以外の遺伝子SNPとの関連、遺伝子SNP間の遺伝子-遺伝子関連,遺伝子SNPと臨床所見(発症年齢など)との遺伝子-表現型関連,などについて解析を進める。
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