2012 Fiscal Year Annual Research Report
BACH1トランスジェニックマウスを用いた骨髄線維症の分子標的療法の開発
Project/Area Number |
22591149
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
佐々木 伸也 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10344590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
照井 君典 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (00333740)
伊藤 悦朗 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20168339)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | BACH1 / 骨髄線維症 |
Research Abstract |
BACH1トランスジェニックマウス (BACH1 TG) における骨髄線維症の発症機序の解明し、骨髄線維症に対する分子標的療法を開発するために、本年度は以下の研究を進めた。 1.骨髄線維化を誘導する遺伝子を同定するために、BACH1 TGとコントロールマウスの巨核球における遺伝子発現量の差をDNAマイクロアレイ法と定量的PCR法を用いて解析を進めた。その結果、thromboxane A synthase (TXAS) などの遺伝子の発現が有意に低下していることが観察された。さらに、興味深いことにIrf7, Ifi203, Ifi202b, Ifi35などのインターフェロンによって制御される遺伝子群の有意な発現誘導が認められた。しかし、BACH1は転写抑制因子と考えられていることから、インターフェロンによって制御される遺伝子群の発現誘導は、BACH1の過剰発現による間接的な効果と考えられた。このため、直接の標的遺伝子の候補であるTXAS遺伝子などについて解析を行った。ChIPアッセイの結果、BACH1が巨核球系細胞株の中で、TXAS遺伝子のプロモーターとエンハンサーに結合していることが明らかになった。そこで、次に、BACH1がTXAS遺伝子の発現を直接抑制しているかどうかをみるために、TXAS遺伝子をルシフェラーゼ遺伝子に結合したレポータープラスミドとBACH1発現ベクターを巨核球系細胞株に遺伝子導入した。その結果、BACH1は量依存的にTXAS遺伝子の発現を抑制することが明らかになった。 2.BACH1の標的遺伝子のうち、どれが線維化の原因になっているかを明らかにするために、BACH1 TGを骨髄線維化の高度な群と軽度な群に分類して、これらの遺伝子の発現量を検討した。しかし、いずれの遺伝子の発現も両群で有意差を認めなかった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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