2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトボカウイルス感染症の疾患スペクトラム及び病態の解明に関する研究
Project/Area Number |
22591174
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
石黒 信久 北海道大学, 大学病院, 准教授 (40168216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有川 二郎 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10142704)
笠原 正典 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30241318)
有賀 正 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60322806)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ボカウイルス |
Research Abstract |
2005年6月から2011年8月にかけて収集された小児呼吸器感染症患者757名 (1ヶ月から11歳, 男436人, 女321人)の鼻咽頭ぬぐい液850検体を使用した。HBoVの検出にはHBoVのVP1/2領域を増幅するNested PCR法を用い、増幅後に塩基配列を確認した。ClustalWを用いて既知のHBoVの塩基配列との相同性を検討して、HBoV1-4のいずれかに属するかを決定した。HBoV以外の呼吸器ウイルスとして計14種類の呼吸器ウイルスの有無を検索した。 850検体中145検体(17.1%)からHBoVが検出された。その内訳はHBoV1が132検体(15.5%)、HBoV2が5検体(0.6%)、HBoV3が3検体(0.4%)、HBoV4が5検体(0.6%)であった。HBoV1が検出された132検体のうち76検体(57.6%)はHBoV1の単独検出で、他の呼吸器ウイルスは検出されなかった。HBoV2が検出された5検体のうち3検体(60.0%)、HBoV4が検出された5検体のうち4検体(80%)は各々のHBoVの単独検出で、他の呼吸器ウイルスは検出されなかった。 HBoV1に加えてHBoV2, 3, 4が小児呼吸器感染症患者の鼻咽頭ぬぐい液から検出された。HBoV2が呼吸器感染症患者の2.3-4.3%から検出されたとの報告はあるが、HBoV3とHBoV4が呼吸器感染症患者から検出されたとの報告は過去にはない。HBoV2とHBoV4が単独で検出された検体が存在したことから、HBoV2, 4は呼吸器感染症と関連している可能性があると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)