2012 Fiscal Year Annual Research Report
先天性心疾患の責任遺伝子の同定と心臓幹細胞を用いた機能解析
Project/Area Number |
22591181
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
檜垣 高史 愛媛大学, 医学部附属病院, 准教授 (60253308)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江口 真理子 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40420781)
江口 峰斉 愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (50420782)
鹿田 文昭 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (90457359)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / 遺伝子異常 / FLK1陽性細胞 |
Research Abstract |
①天性心疾患症例の病的心臓組織の採取と収集 先天性心疾患の手術時に、必要な同意を得た上で切除された心臓組織の一部を採取し、凍結保存している。研究期間内に26例の心臓組織を集積し得た。 ②心組織での遺伝子異常の解析 これらの組織よりDNA、RNAを抽出し、心臓組織形成に関与する遺伝子の異常の有無に関して検討した。直接シークエンス法で候補遺伝子の全エクソンを解析した。研究期間内に解析し得た範囲では、心臓組織に有意な遺伝子変異は認められなかった。また候補遺伝子領域の欠失などのコピー数の異常に関して、心奇形を高頻度に合併する先天異常である22q11.2欠失症候群の責任遺伝子TBX1と、心臓幹細胞の形成に関与する転写因子であるISL1に着目して解析を行った。TBX1遺伝子に関しては、数例の心臓組織で一部のエクソンのコピー数の異常が認められており、今後解析を継続する予定である。 ③末梢血よりのFLK1陽性細胞の分離 末梢血中に存在する血管内皮前駆細胞であるFLK1(KDR)陽性細胞を分離・採取する方法の確立を試みた。血管損傷時に骨髄よりのFLK1陽性細胞の血中への動員が増加するため、まず心臓カテーテル検査後の末梢血を用いて検討した。末梢血中のFLK1陽性細胞の頻度は非常に低く、末梢血をから回収したFLK1陽性細胞より解析に十分な量のDNAを採集することは困難であった。そのため、分離した末梢血単核球分画を受容体型チロシンキナーゼであるFLK1のリガンドであるVEGFの存在下で短期間培養することにより、FLK1陽性細胞の維持・増幅が可能となり、単核球分画から直接FLK1陽性細胞を分離する場合と比較して、FLK1陽性細胞の回収率は改善した。FLK1陽性細胞を用いた遺伝子変異解析は、現段階では直接シークエンス法を用いた解析では有意な遺伝子変異は同定できていない。今後継続していく予定である
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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