2012 Fiscal Year Annual Research Report
ネフローゼの病態における脱ユビキチン化酵素USP40の関与
Project/Area Number |
22591191
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
西堀 由紀野 杏林大学, 医学部, 助教 (70407021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋元 義弘 杏林大学, 医学部, 准教授 (60184115)
楊 國昌 杏林大学, 医学部, 教授 (70255389)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ユビキチン / ネフローゼ |
Research Abstract |
1)USP40 conditinal Knockout mouse(KO) の作製 血管内皮の発現するVE CadherinをプロモーターとしたKOの表現形では生下時の尿蛋白は陰性であったが、腎臓組織光顕像でwild typeに比して糸球体径の縮小とメサンギウム細胞および基質の増殖を呈した。今後表現形の変化を追視する。更に全身Cre-ERをプロモーターとしたconditional KO を作製したが、生下時の表現形はwild typeと差がなかったことから、同様に追認をする方針である。またタモキシフェンの誘導を必要としない全身CreをプロモーターとしたUSP40 KOの作製、解析を進める。 2) USP40のリガンドの機能解析 Yeast two-hybrid screening によりHistidine triad nucleotide binding protein 1(HINT1)がリガンドの一つとして挙がった。HINT1はサイクリン依存キナーゼ阻害分子p27KIP1の分解抑制により細胞周期を制止すること、胎生期からポドサイトに発現していることが判明している。ヒトUSP40とヒトHINT1を強制発現させたHEK293細胞からUSP40とHINT1は共沈降され、2つの蛋白は結合することが判明した。HINT1のユビキチン化にUSP40 が脱ユビキチン化酵素として関与することが示唆され、更なる解析を行う。 3)後天性糸球体疾患におけるUSP40の関与 ラットを用いたPAN腎症において腎糸球体上皮細胞におけるUSP40の発現が増強していた。その作用機序については今後さらなる解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)