2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591204
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
岩井 正憲 熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (80467993)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 内在性神経幹細胞 / 新生児 / 低酸素性虚血性脳症 / 神経幹細胞賦活 / 再生医療 |
Research Abstract |
低酸素虚血侵襲により形成された脳梗塞部位には、高い分裂能を持つ神経幹細胞が多数含まれる一方で、同部位からの梗塞組織の吸引採取により、その後の神経学的行動評価及び組織学的評価において悪化傾向を示した。そこで低酸素虚血後3日に虚血障害部位の反対側の脳室内にEGF及びFGFを注入し、低酸素虚血後4~6日にBrdUを腹腔内投与した。 低酸素虚血後7日に脳を採取し行った組織学的検討では、BrdU陽性細胞は側脳室から脳梁を介して虚血辺縁近くに達するBrdU陽性細胞の集簇像をEGFとFGF2を脳室内投与した群の一部に認めた。これらのBrdU陽性細胞について、DCX(未熟神経細胞)、GFAP(アストロサイト)、NG2(早期オリゴデンドロサイト前駆細胞)、Iba1(活動性ミクログリア)の各細胞マーカーを用いて二重染色を施行したが、二重標識される細胞はほとんどなく、まだ未分化な状態で残っている可能性がある。 また、虚血反対側のsubventricular zoneや海馬歯状回のsubgranular zoneでもBrdU陽性細胞が増加しているが、その分化の方向については今後の検討課題となった。 今回のEGFとFGF2の脳室内投与は脳梗塞の体積には影響を及ぼさなかった。EGFとFGF2の脳室内投与による神経学的予後の改善効果については、現在検証中である。 今年度が研究最終年であったが、EGFとFGF2の脳室内投与による神経幹細胞の増殖賦活、文化誘導、そして神経学的予後の改善効果については十分な検証ができなかった。今後EGFとFGF2の脳室内投与による神経再生効果については、研究助成金の獲得を目指す。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)