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2011 Fiscal Year Annual Research Report

羊水染色体検査の限界をMLPA法、DNAアレイ法はどこまで克服できるか。

Research Project

Project/Area Number 22591210
Research InstitutionKanazawa Medical University

Principal Investigator

尾崎 守  金沢医科大学, 総合医学研究所, 助教 (50319068)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 石垣 靖人  金沢医科大学, 総合医学研究所, 准教授 (20232275)
Keywords染色体異常 / CNV / DNAアレイ法
Research Abstract

MLPA法は、染色体末端部における微細構造異常(欠失、重複)を検索できる、比較的低価格の試薬と考えていたが、実際に使用してみると正常コントロールに5テスト分の試薬を必要とし、染色体検査では異常を検出できない本研究の対象となる微細染色体構造異常(前記の欠失、重複)を疑う患者が一人だけだが、緊急に検査が必要になる場合、コスト的には高くなることがわかった。その価格は、DNAアレイ法と同程度の価格になる。DNAアレイ法は、MAPA法が得意とするサブテロメア領域の異常にも対処できることから、DNAアレイ法に絞って検討しても、異常を見逃すリスクないと考えられるので、DNAアレイ法に集中して解析している。
病的な異常と確認できた症例にまだ遭遇していないことが、残念なところである。
症例数を積み重ねれば、必ずそのような症例を検出することができると確信している。
CNV解析を行うと、多くのCNVが検出されてくるが、病的なものを識別できるツールがあると、さらに解析がスムーズになると思われる。トロント大学CNVデーターベースが充実しているが、日本人特有のCNVがあると思われるので、日本人に特化したアクセス可能なデーターベースが早期に利用できることを期待しながら、解析を行っている現状である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

出生前診断、羊水検査の依頼が非常に増えており、その対応に追われている現状である。そのため、研究充分な時間・労力を傾けることが、厳しい状況である。しかし、多く症例を経験することで、本研究の対象となる症例に遭遇できる可能性が増えると考えている。

Strategy for Future Research Activity

検査材料となる羊水細胞は、染色体検査が終了後、バックアップとして培養継続していた細胞から、DNAを抽出していた。実際の羊水検査では、対象とされる症例は、通常の染色体検査(Gバンド)と未培養羊水細胞によるFISH法(13,18,21番染色体、性染色体)で数的異常を検索することが多い。FISH法は培養開始と併行して行われるため、培養開始の翌日ないし翌々日に結果が得られる。培養開始1週間で最初の培地交換を行うが、この時の培地中に浮遊している細胞からのDNA抽出、DNAアレイ解析ができないか検討する。

URL: 

Published: 2013-06-26  

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