2012 Fiscal Year Annual Research Report
胎児不整脈に合併する心筋障害の評価法を開発し有効な胎内治療法を確立する
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22591212
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
前野 泰樹 久留米大学, 医学部, 准教授 (90248401)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 胎児不整脈 / 胎児頻脈 / 胎児心臓超音波検査 / 心機能 / 組織ドプラ / 心臓超音波検査 / 胎児徐脈 |
Research Abstract |
本年度は、胎児心筋障害、心機能の評価を組織ドプラ法、2Dスペクルトラッキング法、3次元エコー法のそれぞれの超音波検査手法を用いて行ない、以下のステップに沿って検討して来た。Step 1: 成人、小児、新生児の時と同様な手法の検査が、胎児においても計測が可能かどうかの検証。Step 2: 正常新生児において各在胎週数で実際に計測を行い、正常胎児における在胎週数の変化、発達を評価。Step 3: 胎児不整脈症例において、経時的に心筋の状態、心機能を評価。Step 4: 汎用されているこれまでの超音波検査法による循環評価との比較 本年度は、Step 1,2にて、特に組織ドプラによる心機能評価が、各週数の変化を確認できた。論文では他の論文が出ており報告はできなかったが、ほぼ同等の変化を確認できた。また、途中より、M-モード方に寄るTAPSEに注目し、この週数による変化を追加して計測。新しい心機能評価法であるが、特に判断が困難な右心室の心機能評価法で臨床的応用に極めて有効な方法との可能性が示唆されたため、これについては本研究は修了するが、引き続きデータを集積し、報告を行う予定である。 不整脈症例でのStep 3,4では、頻脈の症例は無かったが、本年度は房室ブロックの症例が2例有り、前年度の3例と合わせて心機能を評価できた。心機能としてはドプラ法による心拍出量の計測と、特に最終的にTAPSEの計測が有用な可能性が示唆され、平成25年度の各種学会にて採択され発表予定であり、現在論文報告の準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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