2010 Fiscal Year Annual Research Report
好塩基球を標的とした慢性痒疹・痒疹反応の機序の解析と新規治療の開発
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22591218
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
横関 博雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90210608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 貴浩 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 准教授 (30235361)
高山 かおる 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10420283)
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Keywords | 好塩基球 / 痒疹 / Th2サイトカイン / プロテアーゼ / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
慢性痒疹は、腎不全・肝不全・悪性腫瘍などの基礎疾患を有する患者などにおいて、著明な痒みを伴い比較的孤立性の強い丘疹が見られる疾患である。著明な痒みは患者のQOLや労働生産率を著しく低下させる。しかしこれまで、痒疹の病因・病態は依然明らかになっていない。痒疹結節部に好酸球が多数浸潤することから、痒疹の病態にはTh2反応が関与する可能性が考えられてきた。また近年、抗原特異的IgEで感作したマウスの耳介皮内に抗原を投与すると、即時型反応、遅延型反応に続き、好酸球が著明に浸潤する第3相反応が見られ、その反応のイニシエーターとして好塩基球が重要な役割を果すことが明らかとなっているが、この第3相反応の病理組織所見が痒疹に非常に酷似している。我々は現在、このマウスを痒疹のモデルマウスとして、病態の解析を行った。 【目的】慢性痒疹マウスモデルを用いた解析にて現在まで好塩基球を同定することができなかった。今回、皮膚組織に浸潤している好塩基球を同定できる新たなモノクローナル抗体の樹立をめざした。 【方法】マウス好塩基球の分泌顆粒に存在するプロテアーゼmMCP-8とmMCP-11のリコンビナント蛋白を大腸菌に発現させ、精製蛋白をラットに過免疫することで、それぞれに対するモノクローナル抗体を樹立した。 【結果】ウエスタンブロット法ならびに免疫組織染色法によって、mMCP-8、mMCP-11のそれぞれに特異的なモノクローナル抗体を解析。抗mMCP-8抗体TUG8は好塩基球を特異的に検出し、抗mMCP-11抗体TUG11は好塩基球と一部のマスト細胞を認識した。 【考察】抗mMCP-8抗体TUG8の樹立した。皮膚組織における好塩基球の同定が可能になり、今後、慢性痒疹モデルマウスを用いて好塩基球の解析する予定である。
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Research Products
(5 results)