2012 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドロームとしての乾癬-レプチンの関与について
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22591226
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
中島 英貴 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70314995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 講師 (20403892)
志賀 建夫 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (70444768)
佐野 栄紀 高知大学, 教育研究部医療学系, 教授 (80273621)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 乾癬 / アディポカイン / Th17 サイトカイン |
Research Abstract |
乾癬とメタボリック症候群との関連を明らかにするために、乾癬患者血清において脂肪組織から分泌されるアディポサイトカインを調べたところ、レプチン、ケマリンなどのアディポサイトカインが正常人と比較して乾癬患者血清中で高値であることを認めた。ケマリンは中性脂肪と正の相関がみられたことから、レプチンと同様にケマリンは、炎症促進性のサイトカインであることが推測された。総アディポネクチン値は乾癬患者血清において有意な変化はみられなかったが、高分子量アディポネクチンは低値を示した。乾癬の重症度とこれらのアディポカインの有意な相関はみられなかった。BMI とレプチンは有意な正の相関がみられたが、他のアディポカインとの有意な相関はみられなかった。また乾癬患者において、アディポサイトカインとTh17 関連サイトカインの相関を検討したところ、レジスチンとTNF-alpha 間およびアディポネクチンとIL-22間に正の相関が認められ、乾癬の発症にアディポサイトカインとTh17 関連サイトカインの相互作用が関与していると考えられる。 次に、乾癬患者皮膚におけるケマリンの発現を免疫組織化学で検討したところ、予想に反して表皮細胞での発現は減少し、治療後に増加がみられた。このことは、表皮細胞においてケマリンは炎症を抑制する機能を有することが推測される。 最後に、乾癬モデルであるK5.Stat3C Tg マウスにおいてケマリンの発現をRT-PCR で検討したところ、テープストリッピング刺激により、刺激直後からケマリンの発現は増加し、48時間後には発現が減少した。ケマリンは、外的刺激に対し、初期には炎症を促進する可能性が考えられた。 メタボリック症候群の存在によるアディポカインの増加が、乾癬の発症における炎症促進もしくは抑制に関与していることが、乾癬患者および乾癬モデルマウスにおいて明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)