2012 Fiscal Year Annual Research Report
皮膚T細胞リンパ腫の生物学的予後因子に基づく予後予測モデルの構築
Project/Area Number |
22591227
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
河井 一浩 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90242411)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ATL / 予後因子 / 臨床的予後因子 / 生物学的予後因子 / 多変量解析 / 予後予測モデル / 皮膚型ATL |
Research Abstract |
皮膚原発のATL(皮膚型ATL)の予後予測モデルを構築するために、1998年から2009年の間に鹿児島大学病院皮膚科で診断・診療した皮膚病変を伴うくすぶり型ATL患者42人の予後因子を解析した。臨床的予後因子として、年齢、性別、performance status、B症状、皮膚病変のタイプ、皮膚病変の範囲、bulky病変、組織学的深達度、末梢血病変、肺病変、末梢血好酸球増加、貧血、血小板減少、BUN高値、Alb低値、LDH高値、CRP高値、可溶性IL-2レセプター値を選択し、生物学的予後因子として、腫瘍細胞におけるCD3、CD4、CD8、CD25、CD30、Ki-67、CXCR3、CCR4、T-bet、GATA3、Foxp3、pSTAT3、IRF4、BCL2、p16、p53の発現を解析した。全死亡をエンドポイントとした多変量解析では、年齢、LDH高値、可溶性IL-2レセプター値が有意な予後不良因子であり、紅皮症とCXCR3の発現は予後良好因子であった。急性型・リンパ腫型への移行と原病死をエンドポイントとした場合、LDH高値と可溶性IL-2レセプター値がリスク因子であり、紅皮症およびCXCR3とT-betの発現は進行のリスクを下げる因子であることが明らかになった。同定された予後因子に基づいて構築した予後予測モデルでは、いずれのモデルにおいても、層別化された全てのリスク群の中に早期に死亡・進行する一群が含まれており、重要な未知の予後因子の存在が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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