2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22591231
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
照井 正 日本大学, 医学部, 教授 (30172109)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡山 吉道 日本大学, 医学部, 准教授 (80292605)
稲冨 徹 日本大学, 医学部, 准教授 (10451345)
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Keywords | 皮膚 / アレルギー / 蕁麻疹 / 病態 / 新規診断法 |
Research Abstract |
本研究は慢性蕁麻疹の病態解明および治療を研究の目的とする。平成22年度の研究では測定系の確立を行った。 (1)抗IgEおよび抗FcεRIα鎖自己抗体量アッセイ系の確立:ヒトリコンビナントIgEあるいは高親和性IgE受容体(FcεRI)α鎖をマイクロプレートに固相化する。患者血清を添加し、HRP二次抗体を添加し、ELISA plate readerで計測した。標準曲線の作製のためヒト化抗IgE抗体あるいはヒト化抗FcεRIα鎖抗体を希釈してそれぞれ用いた。こIgE関連自己抗体の濃度を測定できることを確認した。患者血清を用いた測定し、次のような結果が得られた。患者(15人)平均59.9ng/ml、健常者(3人)平均23.3ng/ml。患者で高い傾向が死増されたが検体数が少なく有意差はなかった。引き続き安定したELISAの条件を検討する。 (2)サブスタンスPアッセイ系の確立のための予備実験:ヒトマスト細胞セルラインのLAD2を用いてMrgX2の発現を確認した。quantitative RrT-PCR法を用いてmRNAを測定したところ発現が確認された。また、LAD2をサブスタンスPで刺激したところ脱顆粒が確認された。次にsiRNAを用いてLAD2のMrgx2のノックダウンを行った。RFPCRで確認したところmRNAが低下していた。次にヒト膳帯血由来マスト細胞をshRNAの導入を用いてMrgx2のノックダウンを試みた。Sh-RNAの導入にてノックダウンは成功したが、コントロールsh-RNA導入細胞でもmRNAの産生が低下していた。これはウイルスを感染させた細胞では生存率が下がるためと考えられた。現在、shRNA導入の条件を再検討している。
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