2012 Fiscal Year Annual Research Report
そう痒性疾患の治療におけるセマフォリン3A発現の変化と新規治療薬の開発
Project/Area Number |
22591247
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
相原 道子 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90231753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
五嶋 良郎 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00153750)
長嶋 洋治 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10217995)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | セマフォリン3A / アトピー性皮膚炎 / かゆみ / 乾癬 |
Research Abstract |
本研究では、アトピー性皮膚炎(AD)およびそう痒性皮膚粘膜疾患において、セマフォリン(Sema)3Aの発現および既存の治療薬によるSema3Aの発現の変化と治療効果との関係をヒトおよび動物モデルを用いて明らかにすることを目的とした。さらに、これまでに皮膚の神経に作用して知覚の閾値を正常化する治療薬は開発されていないことから、そう痒を伴う皮膚疾患粘膜疾患に対する新規治療薬の開発を目的とした。 1.アトピー性皮膚炎、痒疹、乾癬において Sema3Aおよびそのレセプターの蛋白レベルおよびmRNAレベルの表皮細胞における発現の変化を比較検討した。その結果、免疫組織染色およびPCRによるSema3Aの発現はいずれの疾患も正常皮膚と比較して低下していた。かゆみの程度の著しい順である痒疹、アトピー性皮膚炎、乾癬の順で発現は低下が著しく、同時に表皮内への神経伸長が著しかった。Sema3Aのレセプター発現はSema3Aの発現と同様の結果を示した 2.アトピー性皮膚炎およびドライスキンの痒みにおけるヒアルロン酸の外用効果を患者皮膚でみた。その結果、低分子ヒアルロン酸で通常のヒアルロン酸と比較してかゆみに対する効果が認められた。ドライスキンマウスモデルに外用したところ、低分子ヒアルロン酸では掻破回数の減少が認められた。また、これらのマウスでは表皮内神経伸長の亢進および表皮のSema3A発現低下がみられた。外用によるリンパ球のサイトカイン産生における変化はみられなかった。以上より、低分子ヒアルロン酸のかゆみにおける有効性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)