2012 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子導入マクロファージを用いた難治性皮膚潰瘍に対する細胞移植治療に関する研究
Project/Area Number |
22591248
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
竹中 秀也 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80254358)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 純 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50438222)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 移植・再生医療 |
Research Abstract |
我々は、マクロファージが新生リンパ管に分化することや糖尿病によりマクロファージの機能が低下することを報告してきた。一方、肝細胞増殖因子(hepatocyte growth factor、HGF)には血管新生促進作用があることはよく知られており盛んに研究されてきたが、最近HGFがリンパ管内皮細胞に作用し、リンパ管新生作用があることが報告されている。 糖尿病マウスよりマクロファージを分離培養してHGFの遺伝子を導入し、低下した機能がHGFにより改善されるかを検討した。これらの細胞を用いて、proliferation assay、migration assay、apoptosis assayなどを行った。しかしながら現在までのところ、遺伝子を導入された細胞の機能が亢進していることを示す安定したデータは得られていない。 また、糖尿病マウスを用いて、難治性皮膚潰瘍に対してHGF遺伝子導入マクロファージを局所投与し、その治療効果の有効性を検討した。しかしながら現在までのところ、創傷治癒を促進することを示す安定したデータは得られていない。 我々は、糖尿病マウスの難治性皮膚潰瘍に対してHMG-CoA還元酵素阻害剤であるスタチンの外用により、創傷治癒促進、血管・リンパ管新生促進効果があることを示してきた。そこで、このモデルにおけるマクロファージの役割を検討した。スタチン外用群では、マクロファージが多数みられ、これらはリンパ管増殖に必須であるvascular endothelial growth factor (VEGF)–Cを発現していた。さらに、処置群では肉芽組織中のVEGF–Cの発現が有意に上昇していた。これらにより、創傷治癒促進や血管・リンパ管新生促進にマクロファージが重要な働きをしていることが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|