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2011 Fiscal Year Annual Research Report

自殺行動に関連したメタボロミクスによるバイオマーカーの探索

Research Project

Project/Area Number 22591261
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

笹田 徹  神戸大学, 医学研究科, 助教 (70457084)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 菱本 明豊  神戸大学, 医学研究科, 講師 (50529526)
Keywords自殺 / HPA / メタボローム解析 / biomarker
Research Abstract

本研究計画の端緒は、自殺行動を起こす状態にある患者は、ある特定のストレス過剰状態が存在すると想定し、そのストレス過剰状態を血液サンプルから類型化しバイオマーカーとして確立することができれば、疾患を問わず自殺行動を予測し予防できるのではないかと考えた点にある。
バイオマーカーの検出方法としては、自殺行動に至る過剰ストレス状態においては、ストレスホルモンであるコルチゾール、神経ペプチド、サイトカイン、炎症、酸化ストレス、タンパク分解酵素活などの亢進の結果、メタボロームが産生され、血中に放出されていると予想される。そこで、本研究では、そのようなメタボロームの変化を複数組み合わせたマルチバイオマーカーという概念を提唱し、マルチバイオマーカーが自殺行動を引き起こす過剰ストレス状態の新しいバイオマーカーとなるのではないかと考え、その検索を行い、この概念の正当性を検証することを目的としている。
本研究に先行する準備的研究として、神戸大学医学部付属病院精神神経科に通院および入院申の統合失調症患者の抗精神病薬治療と脂質代謝異常の関連について血液サンプルの採取は終了し(約30例)、神戸大学医学研究科質量分析総合センターにおいてメタボローム解析を実施中であり、成果発表を予定している。
前記予備的研究ののち、自殺企図患者にメタボローム解析を適応し、この高感度の質量分析計を活用して、本年度より自殺企図患者の血液サンプルのメタボローム解析を行い、自殺行動を惹起する過剰ストレス状態の新しいバイオマーカーとなるマルチバイオマーカーを探索する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究に先行する準備的研究は順調に進展しているものの、同意やサンプル採取のタイミングの問題で自殺企図患者のよりの協力が困難な場合があるが、本年度は20例程度のサンプル収集および解析を目標とする。

Strategy for Future Research Activity

今後の展開としては、現在研究面においては本教室で研究分担者の菱本らが自殺者の分子遺伝学的方法を用いた相関研究、統合失調症の成因におけるサイトカインの関与に関する分子遺伝学的研究を、笹田らが統合失調症、気分障害患者の認知機能に関する臨床研究を計画進行中であり、精神疾患と自殺行動との関連についても今後検討を加える予定である。また本研究で得られた知見をもとに、他科や他施設とも連携し、精神疾患患者の自殺リスクの早期拾い上げ、自殺再企図予防の取り組みを行なっていく予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Association study of EP1 gene polymorphisms with suicide completers in the Japanese population2011

    • Author(s)
      Cui H, Supriyanto I, Sasada T, Shiroiwa K, Fukutake M, Shirakawa O, Asano M, Ueno Y, Nagasaki Y, Hishimoto A
    • Journal Title

      Prog Neuropsychopharmacol Biol Psychiatry.

      Volume: 35 Pages: 1108-1111

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] SSRIによるactivation syndromeと考えられ自殺関連行動を認めた5症例の検討2011

    • Author(s)
      笹田徹, ら
    • Organizer
      日本臨床精神薬理学会
    • Place of Presentation
      東京
    • Year and Date
      2011-10-28

URL: 

Published: 2013-06-26  

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