2014 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害に伴う脳高次機能障害の回復可能性に関する研究
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22591283
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田中 聡 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (00456675)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 神経性やせ症 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経性やせ症など、低栄養をきたす摂食障害の患者群・健常者群ともに約40例について欠損値はあるもののサンプリングを行った。 患者群の脳MRI構造画像においては、頭頂後頭連合野及び視床の容積低下が示され、特に視床の容積低下については体重の影響を除外しても有意であった(投稿準備中)。患者群の病中性格に関する検討では、性格傾向と体重(体格指数)との間に有意な相関はみられず、一部の性格傾向については健常者同様、抑うつ指標との間との相関がみられることを示した(英文誌に投稿済み、査読中)。患者群に顔画像を提示した際には、自己顔のやせ・太りに対してのみ健常者と異なる反応様式が認められたが、より精度を高めた調査のため、顔のやせ・太りについて一般人口が標準的であると感じる顔画像系列の開発を行っている(国内学会にて発表済み、専門誌への投稿準備中)。サイモン課題において、ストループ効果が患者群のみで有意に認められた(投稿準備中)。NIRS機能画像において患者群では前頭葉領域の血流低下と共に、社会的孤立の自覚において健常者と異なる相関パターンが認められた(英文誌に掲載済み BMC Psychiatry 2014)。再栄養療法と肝障害の関係についてその一端を明らかにした(関連学会で報告、現在英文誌に投稿準備中)。 やせを伴う摂食障害の病態生理や認知傾向に関する生物学的基盤の一端が明らかとなり、これらの一部は固定的な障害である可能性が示された。これらの成果については施設内で用いられる治療マニュアル・プロトコルへの利用が行われており、対外発表の準備を進めている。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Social insecurity in relation to orbitofrontal activity in patients with eating disorders: a near-infrared spectroscopy study2014
Author(s)
Hiroto Katayama, Kunihiro Kohmura, Satoshi Tanaka, Miho Imaeda, Naoko Kawano, Yukihiro Noda, Kazuo Nishioka, Masahiko Ando, Branko Aleksic, Tetsuya Iidaka, Norio Ozaki
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Journal Title
BMC Psychiatry
Volume: 14
Pages: 173-173
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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