2012 Fiscal Year Annual Research Report
アットリスク精神状態の介入指標の確立と病態解明を目指す縦断的TMS-NIRS研究
Project/Area Number |
22591295
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
辻 富基美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10347586)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 匡敏 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00464678)
小瀬 朝海 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10405425)
高橋 隼 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10508021)
篠崎 和弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40215984)
上山 栄子 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (40405444)
鵜飼 聡 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80324763)
山本 眞弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80423937)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 反復経頭蓋磁気刺激 / NIRS / DTI / ARMS / 統合失調症 / 上側頭回 |
Research Abstract |
統合失調症の病態仮説の一つに、脳部位間の結合障害が原因であるというdisconnection仮説があり、幻聴や思考障害の基盤とされる上側頭回(STG)と前頭葉の結合性に着目した研究が報告されている。本研究では、STGをrTMS中のNIRSにおける前頭葉の血流変化およびSTGと前頭葉を連絡する弓状束のFA値(DTI)を測定することにより詳細に機能的結合性を評価した。 対象は健常男性8名で、全例右利きで年齢は37.6±5.15歳。 STGを磁気刺激時の前頭部の血流変化について、左前頭部の平均oxy-Hb変化量は実刺激で-0.163±0.068 m(mol/l)*mm、シャム刺激で0.026±0.107m(mol/l)*mmであり、実刺激ではシャム刺激と比較して磁気刺激中の有意な血流の低下が認められた(p=0.001)。右前頭部の平均oxy-Hb変化量は実刺激で-0.138±0.051 m(mol/l)*mm、シャム刺激で0.014±0.097 m(mol/l)*mmであり、実刺激はシャム刺激と比較して磁気刺激中の有意な血流の低下が認められた(p=0.013)。 前頭部の血流変化と弓状束のFA値の関連 弓状束神経線維のSTG終末部のFA値は0.323±0.054、前頭葉終末部のFA値は0.369±0.077であった。STG終末部、前頭葉終末部のFA値は、STGを実刺激時、シャム刺激時の左前頭部、右前頭部における平均oxy-Hb変化量と有意な相関を示さなかった。健常者においてSTGの磁気刺激で前頭部の血流は変化がするが、血流変化と弓状束のFA値は相関しないという結果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)