2011 Fiscal Year Annual Research Report
functional MRIと脳波の同時計測による統合失調症のMMNの検討
Project/Area Number |
22591297
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
稲見 理絵 順天堂大学, 医学部, 准教授 (50338331)
|
Keywords | functional MRI / Mismatch negativity / sensory memory / 事象関連電位 / 統合失調症 |
Research Abstract |
今年度は統合失調症群および健常対照群の双方に対し、聴覚刺激装置を更新したことにより、事象関連電位(ERP)測定の際にfMRI撮像の騒音による脳波波形などのアーチファクトの混入を減少させることができたものの、frequent刺激に対するERP成分の抽出は不充分であり、Rare-Frequent引き算波形においてメカニカルノイズによる成分を相殺するという当初の目的は十分に達成できず、得られた引き算波形の意義がMismatch Negativity(MMN)とは異なる可能性が否定できなかった。一方、functional MRI(fMRI)の撮像と刺激提示を完全に同期させることにより、より正確なhemo-dynamicsを得られ、条件間のサブトラクションの効果をより精密にすることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
健常対照群に関しては、ERP上でMMNと思われる波形が得られ、fMRIにおいてもMMNの発生源とされる部位に活性を得られたが、統合失調症患者群の症例数が少なく、十分な検討を行えていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
来年度は患者群において、未服薬時や定型抗精神病薬服用時、非定型抗精神病薬時の認知機能および臨床症状(positive and negative syndrome scale:PANSSなど)の変化を縦断的に追う予定である。
|