2011 Fiscal Year Annual Research Report
電気けいれん療法前後の脳内ドーパミン受容体についての研究
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22591302
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
西條 朋行 東京藝術大学, 大学院・映像研究科, 非常勤講師 (50373014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 善朗 日本医科大学, 医学研究科, 教授 (20213663)
一宮 哲哉 日本医科大学, 医学部, 講師 (50398864)
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Keywords | 電気けいれん療法 / PET / 難治性うつ病 |
Research Abstract |
共同研究者である、Lundbergとともに、Effect of ECT on potential biomarkers for depression: ahuman PET studyというプロジェクトをDepartment of Clinical Neuroscience. Psychiatry section, Karolinska In stitutetにて立ち上げ、大うつ病患者1名で、ECT適応となる患者のECT前後での、PET トレーサの[^<11>C]racloprideを用いたPET検査を施行した。同日にMRI検査、ECT前後での、神経心理学検査(MADRS)も終了した。PETデータについての解析を研究分担者である一宮と行い、左側の線条体にて、結合能が、3.5%、右側の線条体にて、結合能が、4.6%増加するというpreliminaryな結果を得た。ECT後に、患者のうつ症状は寛解していた。これはECTの効果がドーパミンD2受容体に寄与している可能性を示唆する知見であり、今後症例数を増やすことや、線条体内の関心領域をより細かく設定することにより、セロトニンやノルアドレナリンを主に調節する抗うつ薬には反応しない、難治性うつ病の治療の標的やバイオマーカーを同定できる可能性がある。一方で、この結果がtest-retest variabilityの範囲内の変化であることも否定は出来ず、今後は症例数を増加させて検証する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
6名程度の検査が統計上必要となるが、治療上や、検査日程の問題から検査を施行できたのが1名に留まった。
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Strategy for Future Research Activity |
1名の検査、治療が問題なく遂行でき、良好な結果を得たこともあり、今後は円滑に、検査が進むことが予測される。現在既に2人目の検査を開始している。来年度は、エントリーの早い患者から、PET検査、MRI検査、神経心理学検査を進め、解析を行い結果をまとめていく予定である。その結果、得られた知見を加え、積極的に海外において発表を行っていく予定である。
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