2012 Fiscal Year Annual Research Report
電気けいれん療法前後の脳内ドーパミン受容体についての研究
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22591302
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
西條 朋行 東京芸術大学, 大学院映像研究科, 講師 (50373014)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 善朗 日本医科大学, 大学院医学研究科, 教授 (20213663)
一宮 哲哉 日本医科大学, 医学部, 講師 (50398864)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電気けいれん療法 / PET / 難治性うつ病 |
Research Abstract |
共同研究者である、Lundbergとともに、Effect of ECT on potential biomarkers for depression: a human PET studyというプロジェクトをDepartment of Clinical Neuroscience. Psychiatry section, Karolinska Institutetにて継続し、大うつ病患者1名で、ECT適応となる患者のECT前後での、PET トレーサの[11C]racloprideを用いたPET 検査を施行した。同日にMRI検査、ECT前後での、神経心理学検査(MADRS)も終了した。PETデータについての解析を研究分担者である一宮と行い、左側の線条体にて、結合能が、24.3%、右側の線条体にて、結合能が、20.4%増加するというpreliminaryな結果を得た。ECT後に、患者のうつ症状は寛解していた。これはECTの効果がドーパミンD2受容体に寄与している可能性を示唆する知見であり、セロトニンやノルアドレナリンを主に調節する抗うつ薬には反応しない、難治性うつ病の治療の標的やバイオマーカーを同定できる可能性がある。一方で、症例数が少ないため、統計的な有意差を得るには至らず、さらなる研究が必要と思われた。今後は、他のPET検査が可能な病院付属の研究機関にも、協力を要請し、症例数を増やしていく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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