2012 Fiscal Year Annual Research Report
SPECT画像精度管理を目的とした心筋ファントムおよび画像解析評価システムの開発
Project/Area Number |
22591322
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
小野口 昌久 金沢大学, 保健学系, 教授 (30283120)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 画像精度管理 / 画像標準化 / SPECT / 心筋ファントム / 画像解析 / EMIT |
Research Abstract |
心筋SPECT画像を対象とし,技術者の技能水準向上と画質標準化に向けて施設間差を無くすことを目的にthe evaluation system of myocardial image based on technical grounds(以下,EMIT)ファントムおよび画像解析評価プログラムが開発された。今回,本システムを用いて,全国19施設(計56画像)で心筋SPECTを施行し,得られた画像を定量的に解析後,標準化となる画像の指標値を比較,検討した。方法:EMITファントムは胸部を想定した外容器と心筋を想定した内容器で構成され,内容器は感度測定用(欠損の深さ:2.5,5,7.5,10mm)と空間分解能測定用(欠損の広さ:20,15,10,5mm )から成る。本検討では前壁に欠損の深さ,下壁に欠損の広さとなるように外容器に装着した.内容器の心筋部にはTc-99m溶液約20MBqを充填し,360度および180度(または208度)収集を含む各施設の臨床収集条件と,予め指定した収集条件で撮像した。解析は視覚的評価と定量的評価として本解析評価プログラムの指標値である微分均一性,広さ10mmの%count,コントラスト直線性およびコントラスト精度を算出,評価した。結果:広さ10mmの%countが60.3%以下かつ,微分均一性が3.56以下のエリアで良好な画像となった(46/56画像)。また,コントラスト直線性およびコントラスト精度は0.33および0.97であった。4種類の指標値を用いたレーダーチャートによる表示では,欠損描出能が優れた画像でバランスの良い形を示した。結論:画像解析評価プログラムにより,心筋SPECT画像の標準化に有効な指標が明らかとなった。今後,画像標準化に向けた具体的な改善用フローチャートの作成に取り組む予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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