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2011 Fiscal Year Annual Research Report

前立腺癌のエストロゲン受容体の発現とそのリガンドを用いた新規PET画像診断法

Research Project

Project/Area Number 22591323
Research InstitutionUniversity of Fukui

Principal Investigator

石田 泰一  福井大学, 医学部附属病院, 助教 (00293431)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 横山 修  福井大学, 医学部, 教授 (90242552)
大山 伸幸  福井大学, 医学部附属病院, 講師 (20223977)
高原 典子  福井大学, 医学部附属病院, 医員 (50572426)
清野 泰  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50305603)
森 哲也  福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教 (40397287)
KeywordsPET / 前立腺癌 / エストロゲン / FES
Research Abstract

内分泌治療を受けている前立腺癌におけるエストロゲン受容体(ER)の発現と役割は不明な点が多い。16α-[18F] fluoro-17β-estradiol (FES)はERαに特異的に結合するERイメージング製剤であり、ERα陽性組織の検出に用いられる。FESの集積は実際のERαの発現の程度に正の相関を示して増加することが報告されており、非侵襲的なERα発現のマーカーとなり得ることが報告されている。平成22年度は、動物実験モデルを用いて、内分泌治療後の前立腺癌におけるERα発現の評価をFESを用いて評価した。前立腺癌移植ヌードマウスモデルにおいて、FESの組織内集積を評価することで、ERα発現の評価が可能になり、内分泌治療後の前立腺癌におけるERα発現の変化を非侵襲的に評価できる可能性が示唆された。
平成24年度においては、培養細胞実験において、アンドロゲン依存性およびアンドロゲン非依存性前立腺癌株を用いて、ERαの発現の変化をFESによりモニタリング可能であるかを検証した。実験にはアンドロゲン依存性前立腺癌細胞株であるLNCaPを用いた。LNCaPはアンドロゲンを含んだ培地において増殖する。このLNCaPをアンドロゲン除去培地で培養すると、しばらく増殖能が低下するが、その後増殖能を回復し、アンドロゲン非依存的な増殖を示した。この細胞をPCR法でERαの発現を見ると、アンドロゲン非依存的性のLNCaPではERαの発現が増加していた。これらの細胞にFESを添加して、その集積を見たところ、通常のLNCaP細胞に比べてアンドロゲン非依存的性LNCaP細胞ではFESの高集積を認めた。この結果はPCR法によるERα発現を評価した結果と一致した。すなわち、FESは培養細胞レベルにおいても、ERα発現を正確に評価できることが示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

当初の研究計画では平成22年、23年、24年の3年間で、培養細胞実験、動物組織分布実験、動物PET実験を行う予定であり、これまでの2年間で培養細胞実験と動物組織分布実験が終了しており、予定通り進行状況である。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度は本研究の最終年度となる。これまでの、培養細胞実験、動物組織分布実験の結果を踏まえて、動物PETスキャナーを用いてFESの癌集積を画像評価する予定である。今のところ、研究計画の変更の予定はなく、また研究を遂行する上での問題点もない。

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Published: 2013-06-26  

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