2012 Fiscal Year Annual Research Report
320列MDCTを用いた局所肺機能評価法の開発に関する研究
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22591327
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
村田 喜代史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20127038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 雅士 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (20179526)
新田 哲久 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40324587)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | X線CT / 吸呼気CT / 定量的評価 / エアトラッピング / 機能CT診断 |
Research Abstract |
平成24年度は、前年度までに確立した320列面検出器型MDCTのヘリカルスキャン法による全肺吸呼気CTを用いた局所肺機能検査の症例を追加し、全肺での呼吸機能との相関、ならびに肺葉ごとのCT指標に関して検証を行った。検討対象は正常ボランティア26例、慢性閉塞性肺疾患(COPD)のGOLD1型16例、GOLD2型あるいは3型21例の計63例である。市販の解析ソフト(GE社製)を用いて、全肺および肺葉ごとに新しく考案した吸収値容量指数(attenuation volume index, AVI)と、従来用いられてきたエアトラッピングの指標であるエアトラッピング率(ATR)を同時に算出した。全肺におけるこれらの指標と1秒率との相関を検討するとともに、新しい指標がエアトラッピング評価において大きな課題である呼気レベルの違いを解決できるかどうか検討するために、肺容量減少率に対するCT指標をボランティア群とCOPD群に分けてプロットし、両者の分離が可能か否かを検討した。1秒率との相関では、AVIおよびATRのいずれの指標も良好な相関を示した(相関係数0.77および-0.78)。ATRでは、肺容量減少率に対する両群の回帰直線がほぼ同一となり、正常者の呼気不良とエアトラッピングの区別が困難であることが明らかとなった。これに対して、AVIでは、両群の回帰直線が分離し、とくに肺容量減少率が小さい場合に正常とCOPDが分離できる可能性が示された。 さらに肺葉ごとのAVIの解析では、正常人においても上葉と下葉の間に有意差がみられ(2.73±0.46および3.15±0.55)、エアトラッピングばかりでなく生理的な局所虚脱性の違いも定量的に評価できる可能性が示された。したがって、AVIは被検者の呼吸努力によらずに局所のエアトラッピングあるいは肺虚脱率を定量的に評価できる有用な指標と考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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