2012 Fiscal Year Annual Research Report
高速核磁気共鳴画像を用いた腸管蠕動運動の定量解析および腸管機能診断への臨床応用
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22591328
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
古川 顕 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80199421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 延偉 立命館大学, 情報理工学部, 教授 (60236841)
安藤 朗 滋賀医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90252395)
金崎 周造 滋賀医科大学, 医学部, 非常勤講師 (90464180)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 放射線医学 / 消化管運動 / MRI / cine MRI / 機能評価 / 定量評価 |
Research Abstract |
(1)健常例および臨床例(上腹部手術後、肥満患者に対する減量手術対象群)の腸管運動シネMR撮像を行いデータ収集した。MR画像撮像は、本年までの研究で確立された高速撮像法(Balanced Steady-State Free Precession Sequence)を用い、呼吸停止下に20-30秒間のシネ画像を撮像した。検査に際しては、経口洗薬ニフレック(味の素ファルマ株式会社)あるいは、経口糖負荷試験薬経口投与し、0、15分、30分、45分、60分など経時的にMR撮像を行った。その結果、本撮像法により消化管収縮運動の肉眼的計測とコンピュータによる解析が可能な画質のシネ画像が得られることが明らかになった。 (2)画像解析法については、まず、MRIの画像をピクセル濃度に閾値を設けることにより、経口造影剤で高濃度を呈する腸管と、それ以下の濃度を呈するその他の領域を区別して、白黒の二値化画像に変換することを試みたが、腸管内の信号強度のばらつきから腸管のみを高精度に抽出することは困難であった。そこで、信号補正を行わない元画像で解析を行うこととした。検討の結果、有用性が高いと考えられた解析法は、連続MR画像の各画像間の信号変化量を画像ピクセルごとに計測し、すべてのピクセルの信号変化量をスカラー和として算出し、さらに、その値の一定時間内のスカラー和を算出して相当時間内の消化管運動量を表す指標としようとする方法である。指標算出に用いる計算式は、“一定時間内の信号変化量”=ΣxΣy√(It+1(x,y)/I0-It(x,y)/I0)2 で、I:信号強度、x,y:ピクセル座標、であり、コンピュータを用いて算出した。検討の結果、肉眼による周波数測定と本法で得られる指標の間に良好な相関関係が確認され、腸管運動の程度を示す新しい指標として有用性が確認された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)