2012 Fiscal Year Annual Research Report
高磁場MRI内での磁性ナノ粒子を用いた腫瘍治療の基礎的検討
Project/Area Number |
22591334
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
郷原 英夫 岡山大学, 大学病院, 講師 (10379745)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金澤 右 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20243511)
平木 隆夫 岡山大学, 大学病院, 講師 (50423322)
加藤 博和 岡山大学, 保健学研究科, 名誉教授 (60127511)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 磁性流体 / 発熱 / MRI |
Research Abstract |
研究の最終目標は高磁場MRI内での磁性流体による発熱が腫瘍治療に応用できる程度に可能であるかを検討するものである。そのため前年度までに確定したRFパルスを用いて行った発熱実験に加えて、高濃度の磁性流体を用いた発熱実験を行った。加えてMRIガントリー中央と辺縁での発熱の違いについても実験を行った。 【対象および方法】①MRI装置はPhillips社製、Achieva 1.5Tを使用した。撮像条件は前年までに決定したシーケンスを用いた。RFパルス印加時間は15分とした。②温度計はLuxton社製蛍光ファイバー式温度測定器。③磁性流体はフェルカルボトラン(リゾビスト注)とその10倍濃縮液を使用した。10倍以上の濃縮液は流体を保つことができないので作成不能であった。④温度測定:フェルカルボトラン原液、10倍濃縮液、対照液をそれぞれ1ml注射器に注入し、ファントム内に留置した。ゲルファントム表面からの深さを1cmとして温度測定を行った。測定位置はガントリー中央と辺縁の2カ所で行った(10倍液は中央のみ)。対照は1ml注射器内にファントムゲルを注入したものとして、同様の測定を行った。測定回数はそれぞれ8回ずつ行った。 【結果】フェルカルボトラン原液でのガントリー中央と辺縁での温度上昇はそれぞれ0.06±0.15℃、1.70±0.20℃であった。10倍濃縮液での中央での温度上昇は0.26±0.28℃であった。対照液でのガントリー中央と辺縁ではそれぞれ0.05±0.18℃、2.61±1.36℃であった。ガントリー中央での対照液、原液、10倍液での温度変化にはそれぞれ有意差は認めなかった。ガントリー辺縁での対照液、原液との間にも有意差は認めなかった。 ガントリー辺縁での実験群とガントリー中央での対照液との間にはそれぞれ有意差が認められた(原液p=0.004、10倍液p=0.001)。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)